映像と音響とで奏でる大作「四季彩花」
高さ3mに及ぶ書き下ろしの四連作品。四季の樹々、自然の移ろいが幻想的に描かれています。左から「雪椿(絹本着色)」、「秋雨(絹本着色)」、「蒼風(絹本着色)」、「曙(絹本着色)」。
絹本に描かれた大作に映像と音響が重なり、まるで「生きている絵」のようです。
「雪椿(絹本着色)」の一部。デザインされた椿と雪の構成。
「秋雨(絹本着色)」の一部。幾重もの紅葉の重なりが荘厳です。
最後のコーナーは、「椿」。鶴太郎さんは20年前、椿をみて絵を描き始めたとお聞きます。
雪椿を描いた着物や屏風が展示されたこのコーナーでは、墨に椿の紅がグっとくる、屏風「椿(2008年)紙本着色」がステキです。「冬の乾いた空気と自然の間」を感じますね。
淡い濃淡の墨と深紅の椿を柔らかい筆使いで描いています。
書、日本画だけではなく、油絵やガラスなど多彩な作品と計算された音響映像の中、気がつくと、一気に100点あまりの作品を見終えていました。
次のページでは、鶴太郎さんに直接インタビューした「創作」について、です。