毎年の「ねんきん定期便」で見込み額を確認
セカンドライフの計画には年金見込み額の確認が必須
知らなかったという人は、最近もらった「ねんきん定期便」を見てください。50歳以上の人には(59歳をのぞき)ハガキ版の「ねんきん定期便」が届いているはずです。内側にある情報の「2、老齢年金の見込み額」の欄に、老齢基礎年金(国民年金部分)と老齢厚生年金それぞれについて、何歳からいくらもらえるかが記載されています。ハガキの内容はこちら(日本年金機構のページより)
もしも、この欄に金額が記載されていない場合は、加入期間がまだ25年(300月)になっていない可能性があります。公的年金をもらうには、25年以上の加入期間が必要です。2017年4月からは、消費税率が10%に上がることと合わせて10年に短縮される予定です。
さて、確認した年金見込み額は、予想よりも多い? それとも少ない? 「えっ、これっぽっち?」という感想を持つ人も結構いるようですね。
記録が間違っている、自分の記憶と内容が違うなどの場合は、記載モレがあるかもしれませんから、専用ダイヤル(「ねんきん定期便」に番号あり)に電話するか、近くの年金事務所を訪ねるなどして確認しましょう。
ねんきんネットに登録しよう
インターネットで自分の年金記録を確認できる「ねんきんネット」には申し込みましたか? まだなら、「ねんきん定期便」に記載の「アクセスキー」使って申し込みましょう。「ねんきんネット」はいわば電子版の「ねんきん定期便」ですが、いつでも直近の情報を確認することができる上に、50歳未満か以上かにかかわらず、今後の働き方を設定して、自分で年金見込み額の試算ができます。また持ち主不明の年金記録の検索もできます。スマートフォンにも対応(ただしスマホの場合は、全ての機能が使えるわけではない)。
企業年金、共済年金は別
ねんきん定期便やねんきんネットで確認できるのは、日本年金機構で管理している国民年金、厚生年金、船員保険です。公務員の共済年金や、企業が従業員の福利厚生の一環として提供している企業年金(厚生年金基金など)は掲載されていません。公務員なら共済組合に、企業年金は人事部や総務部で確認しましょう。転職などにより、以前勤めていた会社の企業年金の情報がわからないという人は、企業年金連合会に問い合わせを。
企業年金がある人は、公的年金との合計額を計算してみましょう。セカンドライフの生活費は年金でまかなえそうでしょうか? 心もとないなら、しっかりとこれからの貯蓄計画を立てる必要があります。60歳以降も働くという選択肢もありますよ。