その2:“先回りした言い訳”を言ってしまう
先回りして、言い訳をしていない?
例えば、「本当はこういうつもりではなかったけど、結果的にこうなった」とか。相手が聞いてもいないのに、です。
相手がもともとそんな批判的な気持ちを持っていないときに、そういう物の言い方をされると、かなり面喰います。「え?そんなこと思っていないよ?」と。
むしろ、不必要に言い訳をされることで、「本当はそうなんじゃないか……?」なんて勘ぐってしまう人だっているでしょう。
でも、こういう話し方をしてしまう人は、「自分の回答はうまくいっている」と思っていることが多いです。なぜなら、相手から批判をされることを回避できている(はず)だからです。
でも、そもそも目の前にいる相手が「自分を批判的に見るはずだ」と見なしている時点で、判断を誤っていることはあります。
むしろそういう態度に出ることで、自ら「攻撃される状況を生み出してしまう」こともあるのです。言い訳をしている人が目の前にいると、突っ込みたくなる人もいますしね。
なによりも、自分を守ろうとしている行為は、 相手にいい印象は与えません。
聞かれてもいない言い訳をしてしまうは、自分の心に「恐れ」があることに気付きましょう。
自分の「思い」が「言動」に現れ、それによって「相手の反応」や「環境」も変わってきます。つまり、恐れがあるだけ、損するような行動に出てしまうのです。
人の思いの中で最高に崇高な思いが「愛」、その対極となるのが「恐れ」です。
つまり、思いの中に「恐れ」ではなく、「愛」を増やせば、言動もいい方向に変わってきます。
仮に相手が批判しようと待ち構えていても、心に「愛」を持って、相手の立場に立って話すことができたら、相手の気持ちが変わり、味方になろうと思ってくれることだってあるのです。
物は言いようです。どんな状況にもいい側面もあれば、悪い側面もあるのだから、いい方をピックアップして、前向きな表現をするだけでも、相手に与える影響はプラスに変わりますよ?
相手が聞いていて気分が上がるような会話を心がけましょうね。
次に紹介することは、今まで紹介した「褒められたときに素直に喜べない」「“先回りをした言い訳”をする」にも通ずることです。次のページで紹介します。