圧倒的な速さよりも「安定感」を感じる

YZF-R3サイドビュー

YZF-R3サイドビュー


エンジンをかけるとはっきりとYZF-R25とはエンジンの音やマフラーの音が違うことに気が付きます。排気量アップにともないマフラーには小変更があったようですが、音は少し大きくなったような印象です。

早速、エンジンを開けて走り出してみるとYZF-R25がシャープにエンジンの回転が上がっていくのに対してYZF-R3はゆったりと回転が上がっていく印象があります。

スペックを見直してみるとギア比が変更されています。YZF-R25が高回転までガンガンまわして走るのに対して、YZF-R3はパワーアップしたトルクで一つ上のギアを使ってもゆったりと楽しく走ることができます。

ゆったりといっても、YZF-R25 ABS搭載モデルと比べてもYZF-R3は車重が1kgしか増えておらず、馬力は6馬力向上しているため高回転までエンジンを回せばパワフルに走行することが可能です。

では、他の400ccクラスのバイクと比べるどうでしょうか。まずは軽量ボディが目立ちます。例えば同じ二気筒エンジンを搭載する400ccスポーツバイク ホンダCBR400Rの車重が194kg(ABS搭載モデル)に対して、YZF-R3は169kgしかありません。

加速性能の指標の一つパワーウエイトレシオ(車輌の重量を馬力で割った値。小さければ小さいほど優れた加速性能を持つことを示す)で見てもCBR400Rは4.173。それに対してYZF-R3は4.023です。

さすがにパワーウエイトレシオ面で見てもYZF-R3はホンダのCB400SFやスズキのグラディウスなど4気筒ネイキッドモデルに比べると劣りますが、ずっしりとした4気筒ネイキッドモデルに比べて遥かに軽量であるので扱いやすさは数段上です。

YZF-R3は選択肢として「有り」

yzf-r3リアビュー

yzf-r3リアビュー


最近、日本のメーカーはことごとく私たちの期待を良い意味で裏切ってくれます。PCX150やマジェスティSといった「中途半端な排気量」のモデルは売れないと誰しもが考えていました。売れないと思った理由は魅力に乏しいから。

しかし、上記の車輌は優れた燃費性能や走行性能を持っているため、一度試乗したら車輌選びの選択肢に必ず入ってくる一台と言えます。今回のYZF-R3も排気量としては正直とても中途半端なモデルです。

日本では車検がないことが魅力の250cc以下のクラスと普通自動二輪の免許で運転することができる最大排気量の400ccのバイクが人気でした。車検有りのクラスで考えれば320ccなんて中途半端な排気量のバイクよりもパワーもある400ccのバイクの方が良いと考えるのが当たり前だと思います。

しかし、この考えはYZF-R3に試乗すれば吹き飛びます。250ccモデルは街中で扱うのはとてもラクで楽しいクラスですが、高速道路の走行や長時間の運転を考えれば400ccのバイクの方が安定しています。

YZF-R3は400ccクラスの長所と250ccクラスの長所を持ったバイクです。車体は軽いためバイクを押し引きするのが苦にならず、パワーにも余裕があるので高速道路の走行も楽にこなすことが可能。一週間の通勤での燃費は28km/Lで、燃料タンク容量は14Lなので、満タンにすれば392km走ることが可能であり、長距離走行もこなすことが出来ます。

近年、リターンライダーが増えてきていることもあり、軽量なバイクが好まれる傾向にあります。多少予算に余裕があるのであればYZF-R3という選択肢も「アリ」だと思います。車検代を払う価値は充分にあるでしょう。

YZF-R3を少しカスタムするなら

 YZF-R25と比べても長距離ツーリング向けのYZF-R3。ツーリング行くならまずはリアキャリアの装着は必須でしょう。

バリエーションモデルのMT-25/03は加工無しで装着できそうですが、YZF-R3はテールカウルの穴あけ加工が必要。

整備になれていない人は量販店やバイク屋さんにお願いした方が無難でしょう。

 

YZF-R3はセパレートハンドルなので、バーハンドルのようにハンドルにアクセサリーを装着することができません。

キジマのハンドルマウントステーを使うことでナビゲーションシステムやスマホの装着が可能になります。

関連リンク

YZF-R3のエンジン音やマフラー音 各部詳細はこちらの動画でご確認下さい
兄弟モデルのYZF-R25のインプレッションはこちら

■All Aboutで「お金」について、アンケートを実施中です!
回答いただいた内容をAll About記事企画の参考にさせていただきます
※2021/7/1~2021/7/31まで

・【誰でも回答可】「毎月の家計についてのアンケート」に回答する
抽選で10名にAmazonギフト券1000円分プレゼント

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。