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今年のドラフトは逸材がズラリ。スター選手誕生を待つ

今年のプロ野球界は、若い魅力的な選手が台頭してきた年になった。ソフトバンクの柳田悠岐外野手、ヤクルトの山田哲人内野手という2人の「トリプルスリー」候補。そして、オコエ瑠偉を始めとする注目のドラフト候補生たちだ。

瀬戸口 仁

執筆者:瀬戸口 仁

野球・メジャーリーグガイド

2人のトリプルスリー、そして魅力的なドラフト候補

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今年は3割、30本、30盗塁という「トリプルスリー」が2人も誕生しようとしている。ソフトバンクの柳田悠岐外野手(26)とヤクルトの山田哲人内野手(23)だ。

若者の野球離れが叫ばれて久しいが、この2人の「トリプルスリー」を始め、今年ほど若い魅力的な選手が台頭してきた年はないのではないだろう。それは、今年の夏の甲子園大会に象徴されている。

早実の清宮幸太郎内野手と関東第一のオコエ瑠偉外野手の2人が日本中を大いに盛り上げた。清宮はまだ1年生だが、オコエは3年生のため、今年のドラフトの1位候補にのし上がった。その10・22ドラフトが例年以上に注目を集めている。

甲子園組を挙げると、まず、優勝した東海大相模の左腕エース・小笠原慎之介投手。最速151キロの速球が魅力で、決勝戦では史上初となる優勝投手&決勝弾を決めた。その決勝戦で敗れたとはいえ、仙台育英の右腕エース・佐藤世那投手も有力だ。最速146キロ速球を武器に、準決勝では早実を完封した。

また、野手では、同じ仙台育英で今大会3本塁打を放った平沢大河内野手、そして、攻守走で高いレベルを証明した関東第一のオコエ瑠偉外野手などだ。

今大会には出場しなかったが、県岐阜商の152キロ右腕・高橋純平投手、東海大菅生の勝俣翔貴外野手もプロ志望届を日本高野連に提出し、ドラフトを待つ。


高卒即プロ入りの活躍が目立つ理由とは

高校生の選択肢としては、高卒即プロ入りか、大学か社会人を経てプロ入りかのどちらかになるが、ダルビッシュ(現レンジャーズ)、田中将(現ヤンキース)、坂本(巨人)、山田(ヤクルト)らの例を挙げるまでもなく、高卒組の活躍が目立つ。

その理由として、一概には言えないが、プロの高いレベルの指導者にその成長期で出会うことが、大きな要因に思える。プロとしての現役生活を1日でも長く続けるためには、1日でも早くプロとしてのスタートを切った方がいいとも言える。

今年の10・22ドラフトは、どういうドラマが生まれるのだろうか。野球人口増加のためにも、1人でも多くのスター選手が誕生してほしい。
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