話題の絶景、美瑛「青い池」の魅力

ラベンダーで有名な富良野の北西、美瑛町から十勝岳に向って走ること約17km、道道966号線沿いに人気のスポット「青い池」があります。

ここは火山泥流の災害防止用に作った堰堤(えんてい)によって偶然にできた「人造池」で、かつては一般の立ち入りはできませんでした。こちらの見学が可能になったのは平成22年から。地元カメラマンの写真がきっかけとなって「青い池」の美しさがネット情報や口コミで広がり、今や国の内外を問わず多くの観光客がマイカーや観光バスを連ねて押し寄せる一大観光スポットとなりました。
 

多くの観光客が押し寄せる一大観光スポットに

この池の魅力は、その神秘的なブルーの色。見る場所と時間により、あるときは深いダークブルーに、またあるときはエメラルドグリーンにと変わって行きます。そして、池に水没したカラマツや白樺の白い立木が青い水面に映るその幻想的な光景は、思わず息をのんで見とれてしまうことでしょう。

「青い池」の魅力は、なんと言ってもその神秘的なブルーの色。見る場所と時間により、あるときは深いダークブルーに……。
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あるときは深いダークブルーに・・・

またあるときはエメラルドグリーンにと変わって行きます。
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あるときはエメラルドグリーンに……

そして、池に水没したカラマツや白樺の白い立木が青い水面に映る幻想的な光景を一目見た瞬間、誰もがその魅力に酔いしれてしまうことでしょう。
 

秋こそ本命!絶景・紅葉の「青い池」/紅葉時期10月中旬~下旬

夏の青空の下、深い緑の木々の中でミステリアスな表情を見せてくれる「青い池」も良し。また、まだ残雪が融けやらぬ初春の池もなかなか風情があります。でも、秋の紅葉に彩られた「青い池」は、他の季節とは一線を画すると言っても過言ではありません。
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絶景!紅葉の青い池

秋になると水辺の木々の葉は赤や黄色の秋色に染まります。スカイブルーとエメラルドグリーンの二色に分断された水面に映しだされる紅葉と白い立木の鮮やかなコントラスト……そこに展開される風景は、どんな巨匠の筆も及ばぬ「大自然の芸術作品」であり、皆さんもそれの絶景を目にしたらきっとデジカメやスマホのシャッターを夢中で切り続ける事でしょう。
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夢中でシャッターを切る観光客

 

「青い池」が青い、そのわけは?

さて、エメラルド色でもあり場所によっては群青色でもある深みのある「青い池のブルー」の正体は、単に青い空が水に映った結果というだけではなさそうです。

その答えは、遊歩道に設置された看板にちゃんと書かれていました。
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青い池の説明看板

説明文曰く……
「上流の白金温泉地区で湧出している『白ひげの滝』などからアルミニウムを含んだ水が、美瑛川の河川水と混じることにより、コロイドが生成されます。太陽光が水中のコロイド粒子と衝突し、波長の短い青い光が散乱されるため、青く見えると言われています。」

なるほど。「美瑛川の河川水と混じる」ので青いということは、当然ながら「青い川」も存在する、ということですよね。

それでは、これからこの青い池の原因と記されている美瑛川上流の「白ひげの滝」に向かい、「青い川」の存在を確かめに行くことにしましょう。
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青の正体は、アルミニウムが生成したコロイド

【青い池のDATA】
住所:北海道上川郡美瑛町白金
アクセス:道央自動車道・札幌ICから三笠ICで高速道路降り、一般道にて桂沢湖、富良野市を経由して行く最短ルートで、約150km。
問合せ先:美瑛町観光協会 0166-92-4378
美瑛町公式ホームページ   
 

白ひげの滝とブルーリバー

「青い池」からさらに山に向かい、美瑛川の上流約3km先に「白金温泉」があります。こちらの駐車場から川にかかっている橋が白金橋、別名ブルーリバー橋
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白金温泉街にかかるブルーリバー橋

橋の上には、下に向かってカメラを構えている観光客の姿も見えます。さっそく橋を渡って下を眺めてみれば……

ありました、ありました、これが「白ひげの滝」。崖の中程から何本かの滝が、白いひげのように流れ落ちています。
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白ひげの滝

この滝は、地中の伏流水が溶岩層などの割れ目から流れ落ちる「潜流瀑(せんりゅうばく)」と呼ばれるもので、日本でも珍しい滝とのこと。轟々と落下する一般的な滝のイメージとは裏腹に、幅広い水のカーテンのように繊細に流れ落ちるこの滝は、何やら女性的な優しい波動が感じられます。

そして橋の反対側から身を乗り出すように真下を覗いてみると、なるほどそこに流れている川、「ブルーリバー」の水は、先ほどの「青い池」と同じような青みがかったエメラルドグリーンをしていました。
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橋の下を流れるブルーリバー

筆者が当地を訪れたのは、10月も半ばを過ぎた頃のこと。標高2000mを越える大雪山連峰から続く十勝岳はすでに初冠雪を終え、冬に向かってまっ白に「衣替え」を済ませていました。

コバルト色の秋の空の下には純白の十勝岳が。眼下には神秘的なブルーの川、そしてすぐ目の前を彩る錦色の紅葉……

白、赤、橙、黄、青などのカラフルな色彩に囲まれ、彼方から流れ来る十勝岳のパワーと滝の優しい波動に身をゆだねながら、しばし心地よい陶酔の時間を過ごしました。
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 橋から彼方の十勝岳を望む

【白ひげの滝とブルーリバーのDATA】
住所:北海道上川郡美瑛町白金 
問合せ先:美瑛町観光協会  0166-92-4378
 

「ブルー巡り」の後は温泉で一休み!

旭岳から十勝岳へと連なる大雪山系は温泉の宝庫で、こちら十勝岳山麓にも名湯はたくさんあります。せっかくの温泉地帯に来たのですから、温泉ホテルで一泊するか、それが無理ならせめて「日帰り入浴」で一風呂浴びて帰りたいものです。

■湯元白金温泉ホテル
白金温泉は「一度入浴するとすぐに疲労が回復し、山道でも杖なしで歩けるようになる」ことから「杖忘れの湯」と称された、という故事来歴のある名湯です。こちら白金温泉ホテル街の中で白ひげの滝が見えるブルーリバー橋の入口にあるのが「湯本白金温泉ホテル」。お湯は「源泉掛け流し」の天然温泉で、褐色のまったりした「ナトリウム・マグネシウム・カルシウム-硝酸塩・塩化物泉」の泉質は肌に優しく、アトピーなどの皮膚病にも効果があるとのこと。

大きな岩に囲まれた露天風呂からは眺める木々の紅葉の向こうにはブルーリバー橋の姿も。美瑛川渓流のせせらぎや小鳥のさえずりをBGMに聞きながらゆっくりとお湯に浸かっていれば、体も心も芯から癒やされますよ。
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紅葉の露天風呂

日帰り入浴:800円(11:00-17:00)
住所:北海道上川郡美瑛町白金
電話:0166-94-3333
サイトhttp://www.shiroganeonsen.com/ 

■カミホロ荘
十勝岳の8合目付近、標高1200mの高所に位置する「カミホロ荘」。こちらの風呂は内湯にイチイ材、露天風呂にヒバ材と贅沢な「総木作り」で、秘湯の雰囲気あふれる温泉です。そんな木の温もりいっぱいの浴室や「アルミニウム・カルシウム硫酸塩」の良質のお湯もさることながら、こちら一番の魅力はなんと言っても露天風呂からの景観。眼下には紅葉に彩られた原生林が広がり、下界に見える山々の彼方に沈む夕陽を眺めながらゆったりとお湯に身をゆだねていれば、いつしかセンチメンタルな旅情にとらわれてしまいます。

また、湿度、寒暖の差、無風状態など一定の条件がそろった朝は、露天風呂から雲海を眺めることができるとのこと。早朝の露天風呂に浸かりながら眼下に広がる雲海を眺めるというダイナミックな「仙人体験」、これは宿泊してでもぜひ味わってみたいものですよね。
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露天風呂から眺める雲海

日帰り入浴:600円(7:00-21:00)
住所:北海道空知郡上富良野町十勝岳温泉
電話:0167-45-2970 
サイトhttp://tokachidake.com/kamihoro/

■十勝岳温泉凌雲閣
その標高1280mと、北海道で最も高い位置にある「凌雲閣」。ここの風呂はその名の通り「雲の上にある天空の露天風呂」です。お湯は鉄分を含んで茶色に濁った「酸性硫酸塩泉」と透き通った「カルシウム・ナトリウム硫酸塩泉」の二つが湧出し、ともにマニア垂涎の源泉掛け流し。

露天風呂からは眺める上ホロカメットク山や安政火口など十勝岳連山のダイナミックなパノラマの景観は、絶景の一言につきます。特に秋になると周囲の山々はナナカマドの赤、木々の葉の黄色、ハイマツの緑でカラフルに彩られ、「紅葉に囲まれた絶景露天風呂」を満喫できますよ。
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北海道で最も高い位置にある天空の露天風呂

日帰り入浴:800円 (8:00-20:00)
住所:北海道空知郡上富良野町十勝岳温泉
電話:0167-39-4111
サイトhttp://ryounkakuonsen.wix.com/ryounkaku

■吹上露天の湯
十勝岳の麓にある無料の露天風呂、「吹上露天の湯」。ここは、かつてTVドラマ「北の国から」のロケ地として使われたことから一躍有名になりました。地元でもその知名度は高く、男女混浴ながらシーズンの休日はけっこう混み合う「メジャーな無料露天風呂」です。ワイルドな露天風呂の雰囲気を楽しみたいという方、ぜひ吹上露天の湯の入浴にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

なお、こちらの温泉はオールアバウトの記事「北海道で無料入浴!温泉マニア垂涎の露天風呂ベスト6」でも詳しく紹介していますので、あわせてご覧ください。
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紅葉の中で露天風呂を楽しむ入浴客

住所:北海道空知郡上富良野町吹上温泉
問合せ先:吹上温泉白銀荘  0167-45-4126
サイトhttp://www.kamifurano.jp/stay/onsen/2115
 
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