宝塚ファン/宝塚歌劇入門編

『虞美人』~小林一三翁逝く(3ページ目)

わずか16名の少女たちから始まった劇団が、100周年を迎えた奇跡……。様々な困難に遭いながらも新しいものを求め、今に繋いだ軌跡……。そこにいつも あったたくさんの輝石……。宝塚歌劇団100年へのキセキのひとコマをご紹介いたします。Part12「『虞美人』~小林一三翁逝く」

桜木 星子

執筆者:桜木 星子

宝塚ファンガイド


宝塚の父、小林一三翁の逝去

「おもひつ記」~小林一三

(C)阪急ブックス

多くのスターも誕生し、充実の時を迎えていた宝塚に、悲しい出来事が起こります。
1957(昭和32)年1月25日、宝塚歌劇の生みの親、小林一三翁が、池田市の自宅で、84年の生涯を閉じました。翌日の茶会のための道具を自ら選んだ後の急逝でした。

一三翁の遺志により葬儀は、宝塚音楽学校葬として、宝塚大劇場にて営まれました。黒紋付に緑の袴姿の宝塚歌劇団や宝塚音楽学校の生徒、劇団関係者に合わせ、各界の名士も含め、三千数百人が参列。葬儀の日、宝塚の100軒近い商店は休業し、哀悼の意を表したそうです。

父のような愛情で人を育てた一三翁。師の逝去により、1914年(大正3年)の第一回公演に始まった宝塚歌劇の一つの時代が終わりました。
しかし、一三翁の宝塚歌劇に対する理念は、「清く正しく美しく」の遺訓と共に、今も変わらず息づいています。

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