動物を撮るためには、動物の性格を知ること!
ケニアで野生動物の写真を撮るときにまず大切なことは、野生動物の生態やゲームドライブでありがちな“サファリの法則”を知ることです。サファリ暦20余年のガイドも、数々の失敗写真をたくさん撮ってきました。反面教師のガイドが、失敗写真を防ぐために知っておきたい「サファリの法則」についてご紹介します。
まずはサファリのドライバーさんと仲良くなろう!
ゲームドライブでとっておきの動物写真を撮るためには、ドライバーさんとのコミュニケーションはとても大切です。お目当ての動物があれば、「ダチョウが見たい!」「イボイノシシが見たい!」など遠慮なくドライバーさんに伝えておきましょう。もちろん自然相手のドライブなので、要望どおり見られるとは限りませんが、ドライバーさんは通常観光客が見たがるライオンやチーターを重点的に探すので、ダチョウや草食動物などは素通りしてしまったり、後回しにしてしまう可能性があるのです。
また、シマウマやガゼルなどの草食獣は、初めて見つけたときこそ車を止めて写真を撮る時間をくれますが、そのうち素通りするようになります。シマウマは何度も見たけれど、「今、目の前のこの風景を撮りたい」と思ったときは、「車を止めて!」と言ってOK。ケニア旅行の最大の“見どころ“である野生動物は遺跡や町並み等とは違い、常に動いていて同じシーンには2度と巡り合えないのです。「シマウマならまた後で撮れるだろう」と思わず、「撮りたい!」と思ったその瞬間を逃さないために、遠慮する必要はありません。通り過ぎて心残りになってしまうと、いつまでもその光景が忘れられなくなってしまいますよ。
ただ、良い写真を撮ることに固執し過ぎて同乗者の迷惑にならないよう、気配りは大切。その場の状況や国立公園のパークルールにより、停車できないこともありえます。ドライバーさんに無理強いしないように注意してください。
次ページは、野生動物を撮るために知っておきたい、サファリの法則1