ケニア/サファリの基礎情報

ケニアで鍛えたカメラの腕!サファリで動物を撮るコツ(2ページ目)

動物カメラマンも教えてくれない、ケニアで野生動物の写真を撮るコツとは?動物を撮るためにカメラの腕はもちろん大切ですが、まずはケニア旅行で起こりがちな”あるあるハプニング”を知ること。動物写真を撮るために知っておきたい“サファリの法則”についてご紹介します。

執筆者:武田 ちょっこ

野生動物を撮るために、“サファリの法則”を知ろう

jackal

警戒心が強い動物は、写そうとしてもすぐに逃げられてしまう

草原は様々な動物にあふれています。でもいざカメラを構えると、なかなか思い描いているようなシーンには出会えないものです。「あっ!」と思ったその瞬間の撮り逃しを防ぐためにも、ゲームドライブ中にあるあるな、"サファリの法則“を知っておきましょう。


サファリの法則1:撮りそこねた動物に限って、再び現れない

kingfisher

ケニアで育ったドライバーさんにとっては、カワセミもただの鳥!? 見過ごされがちの鳥でも写真を撮りたければ、遠慮なく車を止めてもらいましょう。とはいえエンジンの音で逃げられる可能性もあり

例えばガイドさんが、「ほら、あそこにノウサギがいるよ」と教えてくれたとき、それが遠かったり、シチュエーションが悪くても、とにかくその場で1回でもシャッターを切ってしまいましょう。なぜなら、車を動物に寄せている間にシャッターチャンスを失い、遠くに逃げられてしまうことが多々あるのです。そのうえサバンナは道が悪いため、車を停止するときも車体が大きく揺れて、完全に停止するまでシャッターは切れません。その間に動物が逃げてしまいます。そして、そんな動物に限って2度と現れない。これが“サファリの法則”なのです。

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ノウサギは警戒心が強く、夜行性のため滅多に見られません。見つけたらそれが最初で最後のシャッターチャンスかも

「あのとき撮っておけば良かった!」と思うぐらいなら、ベストショットでなくてもとりあえず撮っちゃいましょう。「こんな動物にも会えたんだよ」という貴重な思い出を残すこともできます。

特にオオミミギツネ、サーバル、ジリス、ジャネットなどの小型の動物は臆病者。人目を避けるうえ、数が少ないので滅多に見られません。出会えたときがラストチャンス!? 遠めでも後姿でも、とにかく1枚おさえておきましょう。 草食獣では、イボイノシシ(特に子連れ)、ディクディクなども車が近寄るのを嫌います。大型動物はあまり車を恐れませんが、クロサイは小心者。車のエンジン音で逃げてしまう可能性が高いので、取り逃がしが多い動物のひとつです。

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かわいいアフリカゾウの子供は、近寄ると親の体に隠れてしまいます

アフリカゾウは一般的には車を恐れませんが、子連れは警戒しています。特に小さな赤ちゃんに車を近づけると、母ゾウは赤ちゃんを大きな体の向こう側に隠してしまいます。かわいい仔ゾウを撮りたければ、母親が子どもをかくまう前に遠めからシャッターを切っておきましょう。

もし撮りあえず撮った後で良い写真が撮れたなら、いらない写真は削除すればいいのです。でも失敗した最初の一枚というのはそのときの興奮が伝わる思い出の一枚になるので、ボツにしないでとっておくとサファリの臨場感が伝わる記録が残せますよ。

※小動物でも、ロッジやキャンプサイトに現れる固体は人馴れしていて、あまり逃げないケースもあります。

次ページは、野生動物を撮るために知っておきたい、サファリの法則2
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