香港で公開と同時に大人気!あの人気作を抑えた実力とは!?

全力スマッシュ!ポスター

全力スマッシュ!

5月に香港で公開されるやたちまち話題を呼び、初登場2位を記録した『全力スマッシュ』。日本での大ブームも記憶に新しい『マッドマックス 怒りのデス・ロード』を上回る高記録を収めたほどのヒットで、既に続編の企画も進んでいるという噂があるほどです。

監督は香港で今注目を集める新時代の若手監督デレク・クォック。2007年の監督デビュー時から、社会や組織から弾き出されてしまった所謂“敗者”を好んで取り上げています。今回の『全力スマッシュ』も、バカバカしい笑いの中に「もう一度頑張ろう」と思わせてくれる、そんな背中ひと押し映画となっています。


ベタなキャラクターにベタな展開、挫折からの痛快サクセスストーリー

メインキャスト

メインキャストたち

メインとなるのは試合中に暴力事件を起こし、バドミントン界を追放されたヒロイン、ン・カウサウ(以下、サウ)。堕落した生活を送っていたサウはある日、シャトル型の隕石(!?)から出現した宇宙人(!!??)に追われ、廃墟に逃げ込みます。そこにはバドミントンに情熱を捧げる過去に秘密を持つ4人の中年がいました。

ひたむきに頑張る彼らを見たサウは、次第に忘れていたバドミントンへの想いを再燃させていくのです。

かつてのパートナー、ライバル、そしてお金持ちでいじわるな悪役など、ベタなキャラクター満載で描かれる本作。登場人物のほとんどが人生の挫折を味わい、居場所を求め苦悩し、そしてバドミントンを通して手を取り合い成長していきます。
そんなキャラクターと自分を重ね合わせてみるのも、本作を楽しむための方法のひとつでしょう。


映画ならでは!現実ではありえない本作の見どころ!

イメージ画

勝利を掴めるか!?

『全力スマッシュ』は、なんといっても現実離れしたストーリーに設定、そしてアクションシーンが魅力な作品ですが、じつは実際のバドミントンのルールにしっかりと則った場面も少なくありません。

例えばインターバル時間。現在バドミントンは21点選手の3ゲーム制で行われています。そして各ゲームの中でどちらかが半分の11点を取った時点で60秒、各ゲームの間には120秒以内のインターバル時間が設けられています。もちろんルール違反を起こせば失格になるのです。

本作で描かれているトーナメントは少し変則的なルールの団体戦でありましたが、このようにゲーム間の交代について制限時間を設けるなど、現実に忠実な部分もありました。

さらに、時間以内に戻ってこない選手の代わりに出場するコーチに対してライバルチームの選手が叱る場面も。理由はいくつもありましたが、その中のひとつが「サンダル」だったところがポイント。コーチはサンダルで試合に出ようとしていたのです。現実世界でも当然注意の対象となる行為ですから、このあたりも忠実といえます。

もっと言えば、ヒロインがサービスをフォルト(ルール違反)するシーンもありました。なぜなら、サービスはシャトルを腰より下で打つことがルールだからです。ヒロインは腰より上で打ってしまっていたのですね。このようなサービスのフォルトは世界トップレベルの戦いでも見かけます。そういった意味では元世界女王が犯しても不思議ではないルール違反なのです。

本作にはリアリティが多くはないと言いましたが、そんな中にも現実世界を忠実に描いたシーンもあります。もしあなたがバドミントン経験者であれば、そういった場面を探しながらみるのもいいのではないでしょう。

バドミントン経験者のあなたも、これから始めたいあなたも、ぜひ劇場に足を運んで欲しいと思います。見終わった後、きっとバドミントンがしたくなっているはずですよっ!


【公開概要】
■タイトル:全力スマッシュ
■公開表記:10月10日(土)より新宿シネマカリテほか全国順次ロードショー!
■コピーライト:© 2015 852 Films Limited Fox International Channels All Rights Reserved.
■監督:デレク・クォック、ヘンリー・ウォン
■撮影:ジェイソン・クワン
■音楽:波多野裕介
■出演:ジョシー・ホー、イーキン・チェン、ロナルド・チェン、エドモンド・リョン、ウィルフレッド・ラウ、スーザン・ショウ
■提供:メダリオンメディア
■配給:アンプラグド
■公式サイト:zenryoku-smash.com



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