実は、100%の愛も100%の自己愛もない
愛と自己愛の割合は、我のみぞ知る
100%の愛を持てるのは、ハッキリ言ってしまえば神様レベル(※)なので、私たち人間レベルで抱くのはまず、難しいです(※宗教とは関係ない神様のことです)。
逆に100%の自己愛を抱いている人がいたら、ほとんどの人から嫌われ、生活していけないでしょうから、そんな人もほぼいません。
つまり、結局は、「自分が抱いている思いに、愛と自己愛はどれだけの割合なのか?」という話なのです。
ただそれは、実際のところは、「我のみぞ知る」ことだとも言えるのです。
自己愛かどうかをはかるには?
ただ、その「我のみぞ知る」ことが、自分でも分からない場合は、どうしたらいのでしょうか?自分の思いが愛なのか、自己愛なのかが分かる方法があります。
それは、「今、自分の心が苦しいか、否か」です。
例えば、人を好きになったときに苦しくなるのは、「そこに自己愛がある」からなのです。
相手に対する思いに、愛よりも自己愛の割合が多ければ多いほど、それに比例して、苦しみが大きくなります。
一般的に、好きな相手を「自分の思い通りにしたい(=自分のものにしたい)」のに、それができないから苦しくなるものですしね。
逆を言えば、愛を持てば持つほど、それに比例して苦しみが減り、幸せ感が大きくなります。
本当の愛を持っている人は、そもそも相手を思い通りにしようとすら思いません。そういう人は、「相手がHAPPYなら、自分もHAPPY」という感覚だからです。
さらに言えば、本当の愛というのは、思いの中で一番崇高なものです。
心の中にそんな素敵な思いが増えれば増えるほど、自分自身も心地よい幸せ感が得られる、というわけです。
何はともあれ、人を好きになって苦しい時は、「この苦しみは、相手を愛しているからではなく、自己愛からきているんだ」ということを感じてみるといいでしょう。
相手ではなく、自分自身の問題なんですよね。
より多くの愛を持つというのは、人生において一番大事なことと言っても過言ではありません。それについては、次のページで紹介します。