建国前から愛され続ける老舗の肉まん／シンガポール

チャイナタウンの老舗ホーカー「道記」

MRTのチャイナタウン駅から徒歩1分。裕華百貨店の裏、OGデパートに面したピープルズパークフードセンターは、チャイナタウンならではの雑多な雰囲気を大いに感じられる場所。どのホーカーも外れナシで、シンガポーリアンに愛されているフードコートのひとつですが、ガイドのイチオシは「道記」の肉まんです。

シンガポールのなかでも多くのレストランやホーカーがしのぎを削り合うチャイナタウンですが、「道記」はそこにあるホーカーセンターで60年以上も営業している老舗。おいしくないわけがありません。

広東系の家族で営業している同店は、なんとホーカーセンター内に調理場を持っていて、すべてその場で手作りしています。調理場に、しめたばかりの鶏がぶら下がっていたのも印象的。かなり新鮮な肉を使っているんですね。販売店舗の近くに調理場があるので、作業風景を見ることもできるのですが、包をしあげていく素早い動作に目が釘付け。蒸し器からあがるもくもくとした蒸気とともに、おいしそうな匂いも漂っていました。



いわゆる、日本の豚まんにあたる大肉包は1.8シンガポールドル。鶏肉の入った大鶏肉包は2シンガポールドル。少し小ぶりの小肉包なら90セントと安い！ 他にも小豆入りのものやハスの実餡入りのもの、チャーシューや玉子が入ったものなど種類もさまざま。もちろん、味は文句なしのおいしさです。具材はそれぞれしっかり味つけされていて、ジューシー。皮は日本のものよりしっとり感があり、具材との相性も抜群です。小腹がすいた時のおやつに、シンガポーリアンに愛され続ける肉まんを食べてみてくださいね。

＜DATA＞
■道記(Toh Kee)
住所：32New Market Rd, People’s Park Food Center #01-1014～1018
営業時間：10:30～18:00頃
休み：月曜日と旧正月
アクセス：MRTチャイナタウン駅から徒歩約1分