3 CYCLEとは?
ガイド:岡田徹さん、イマイケンタロウさん、polymoog(ポリ)さん、お久し振りです。みなさんには別ユニットとしてもインタヴューさせていただいていますが、今回はCTO LAB.として3回目の登場ありがとうございます。8月5日に発売のアルバム『3 CYCLES』についての話を中心にお伺いします。アルバム・タイトルはどこから来たのですか?
3 CYCLES (amazon.co.jp)
"3 CYCLES" Trailer (YouTube)
イマイ:
CTO LAB.の3人でネット越しにセッションデータをやりとりして作り上げたアルバムなので「3サイクルエンジン」という意味と、今回のアルバムは3枚目ということで。
岡田:
タイトルとかはいつもギリギリで(笑)。3がキーワードでもんでるうちに『3CYCLES』になったという。
ポリ:
「CYCLES」としたのは収録曲の「Go! Spiral Go!」の「Spiral」というワードからの連想もありますね。でも 2サイクル、4サイクルはともかく、3サイクルエンジン、っていうのは聞いたことないですけどね。
ガジェット貴族三人組、CTO LAB. (All Aboutテクノポップ)
大!天才てれびくん by エイプリルズ + CTO LAB. (All Aboutテクノポップ)
横山宏ワールド
ガイド:ジャケは、イラストレーター、モデラー、メカニックデザイナーとしても知られる横山宏さんの「スノーマン」がベースになっています。CTO LAB.との世界観もぴったりだと感じますが、これはメンバーの誰かが横山さんファンなのでしょうか?
岡田:
横山宏さんの『マシーネンクリーガー』の世界観が好きで、かねてからお友達になりたいと思っていたところ、去年の初夏にふとしたことでFacebookでつながり、今回アートディレクターをお願いしちゃいました(笑)。みんなが大好きなスノーマンにシンセ持たせたらカワイイね、と。デザイナーの加藤まゆみさんがショルキーを背中にしょってるようイラストにしてくれました。
オススメのガジェット系楽器
ガイド:クレジットにリストされている楽器群を見ると、ガジェット系も含めて楽器が満載ですね。しかも、それぞれあまりかぶっていない。みなさんが使われた楽器で、特にオススメのガジェット系とかありましたら、紹介してください。
ポリ:
以前から企画や開発で関わってきた『学研大人の科学』のアナログシンセ・SX-150シリーズは今回も多用しています。また、昨年発売された初音ミクをリアルタイム演奏できる「歌うキーボード ポケットミク」の開発にも関わりましたが、こちらは USB-MIDI を介してアナログシンセライクなリボンコントローラでデジタル音源を演奏できる、という特徴を活かして、PCのソフトシンセを演奏するコントローラなどとして使用しています。
イマイ:
僕はSUZUKI OMNICHORDですね。この楽器でしか鳴らないオンリーワンの音がするので、かれこれ10台くらい所有しています。この楽器は1980年代に販売開始された楽器でして、何度もマイナーチェンジしていろいろなモデルが出ているんですが、型番によって音や弾き心地が全然違うんですよ。僕の一番愛用しているのは、一番初期型のOM-27の茶色のモデルです。
岡田:
Teenage EngineeringのOP-1ですね。メーカーの謳い文句は「8ビットからFMまで多岐にわたるエンジン、内蔵マイクやFMラジオで気軽に使えるサンプラー、モーション・センサーでコントロール可能なエンベロープやエフェクターも搭載」とありますが、なによりデザインが大好き。一見軽そうに見えるボディーもアルミ削りだしのモノコック・シャーシでイイ感じの重さ。ステージではジーニアス太一さんの登場シーンとかでも一時期大活躍してました(笑).