亀山早苗の恋愛コラム/亀山早苗の恋愛情報

不倫ループに陥りやすいオンナの新条件(2ページ目)

依存心や甘えが強いから、年上の既婚男性と恋に落ちていたのが従来の不倫。だが、今は違う。自立心が強く、仕事で上を目指す女性たちが、不倫の恋を繰り返してしまう。「居心地のいい恋」と不倫を語る彼女たちの真意とは。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

恋愛ガイド

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結婚を先延ばししたいという心理

不倫関係に満足し、恋愛としても満たされている場合もある。

不倫関係に満足し、恋愛としても満たされている場合もある。

相手には家庭があるから、結婚を迫ってきたりはしない。女友だちと約束があると言えば、それでも会いたいとわがままなことは言わない。まして、相手には身の回りの世話をしてくれるであろう妻がいる。
現在、仕事関係で知り合った10歳年上の男性とつきあっているカナコさん(34歳)は、常に満たされていると話す。

「正直言って、いいとこ取りですもん。彼のことは本気で好きだけど、身の回りの世話をしたいとは思わない。外で食事をして私の部屋でセックスして、彼は未明に帰っていく。それが、私にとってもいちばんありがたいんですよ」

週末は、趣味やジムなど、自分のために時間を使うとカナコさんは言う。男女問わず、友だちはいる。
「ただ、今の私には、めんどうな恋愛はいらないんです。今のところ結婚する気もない。だけど好きな人と一緒にいる時間はほしいし、充実したセックスも必要。だから不倫がいいんです」


結婚したくなったとき、スパッと不倫をやめられる?

結婚したくなったとき、スパッと不倫をやめられる?

結婚したくなったら、彼とは別れると思う。いや、むしろ結婚相手を決めたら、彼にそう告げて別れることになるのではないか。カナコさんはそう言ってから、しばらく考え込んだ。
「もしかしたら、結婚しても今の彼とつきあい続ける可能性もありますよね。今度はお互いに家庭があるから、かえってつきあいやすいかもしれない(笑)」

誰かに頼りたくて甘えたくて、年上の既婚男性ばかりとつきあっていた、かつての「不倫にはまる」女性たちとは価値観が違う。
今どきは、むしろ自分の仕事や生活をより充実させるために、不倫の恋を繰り返してしまうのだ。

ある程度の経済力、充実したセックス、自由にさせてくれる包容力。
彼女たちが、不倫の恋の相手に見いだす特長がこの3点。いずれも同世代の男性にはむずかしいことなのだろう。

「ただ、ちょっとだけ不安なことがあります。私自身はいつでも不倫ループから抜け出せると思っているけど、もしかしたら意外と抜け出すのはむずかしいのかもしれないということ。あまりに居心地のいい関係にどっぷり浸かっていると、同世代の男性とゼロから関係を構築していくのがどんどん面倒になるんですよね。いつか急に結婚したいと思ったとき、自分が誰かとうまくやっていけるのかなと、ときどき考えます」
カナコさんはそう言って、ふうっとため息をついた。
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