CX-5は走りだけでなく、乗り心地もブラッシュアップ
このクラスで人気のマツダCX-5は、ガソリン、人気のクリーンディーゼル搭載車ともに300万円以下で揃えている。2014年11月のマイナーチェンジでは内・外装のデザインをリフレッシュし、乗り心地改善や騒音の削減などが盛り込まれた。
改良前モデルと改良後モデルを乗り比べると、洗練度は明らかに異なる。とくにサスペンションの改良によりフラットライドな乗り味を獲得しているだけでなく、パワステのフィーリングもよりスムーズになっている印象。
ドライバーが楽しめるハンドリング重視のため、このクラスでは最も上質と思われる三菱アウトランダーほど音・振動は抑えられていないが、それでも改良前より洗練されているのは間違いない。
また、2.0Lのガソリン仕様は軽快感のある走りが美点で、2.2Lディーゼルはトルクフルでディーゼルエンジンの期待を裏切らない。車両重量が重くなるSUVとディーゼルのマッチングは高く、長距離を走る人はもちろん、街中でもその恩恵は見逃せない。
ガソリン車には2.5Lもあるが、300万円以下で買えるクリーンディーゼル搭載車の方が走りも燃費(軽油とレギュラーガソリンの価格差も含めて)も説得力がある。迷うなら2.0Lのガソリンで車両価格を抑えるか、2.2Lのディーゼルでそのメリットを享受するかだろう。
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