ガソリン仕様ならハリアーも射程圏
ほかにも、トヨタ・ハリアーが純ガソリン車なら300万円を切る。乗り心地の洗練度は高級SUVを謳うにはもの足らないが、押し出し感のある外観、上質感(上質に見せるのが上手い)のあるインテリアなど、そのブランドイメージも含めて惹かれる要素は数多くある。
ただし、純ガソリン車のカタログ燃費は最高でも16.0km/Lにとどまるから燃費を重視するなら400万円台のハイブリッド仕様になってしまう。
同クラスではやや地味な印象もあるが、スムーズな乗り心地をはじめ後席を容易に倒せる荷室の使い勝手など、トータル性能の高さで見逃せないホンダCR-Vという手もある。
2.0Lと2WD/CVT、2.4Lと4WD/5ATというシンプルなグレード構成だが、とくに後者の走りは高速道路を容易にリードできるほどパワフル。ただし、燃費は11.6km/Lと、重いSUVとはいえ、最近のSUVではかなり厳しい。2.0Lでも14.4km/Lというのはもの足らない。
フォレスターのフットワークの良さはトップクラス
ターボを設定し、力強い走りが自慢のスバル・フォレスター。こちらもややモデル末期に差し掛かっているのに加えて、現行型で最後になるのか分からないが、在庫分のみの販売になっていようだ(2015年9月上旬時点)。
低重心で軽快感のあるフットワークは、狭い山岳路でもスムーズに走るから、走りを楽しみたいなら打ってつけ。「アイサイト2」という武器も魅力だ。それでもライバルが乗り心地や騒音対策を入念にしてきている現在ではやや古さを感じさせてしまう。
現在の販売店のみの在庫対応ということもあり、フォレスターはしばらく様子見がいいだろう。