「究極のスポーツマシン」が開発コンセプトの隼
二輪メーカー各社がこぞって最高速を追求していた1990年代、CBR1100XXスーパーブラックバードが雑誌のテストで時速303キロを記録したのですが、それを大幅に超える312キロの性能を発揮した車両が隼(ハヤブサ)です。名称の「隼」(ハヤブサ)は、皆さんがご存知の小型の猛禽類から名付けられました。普段は悠々と上昇気流に乗って飛んでいるのに、必要な時には何の苦もなく時速300キロ以上で飛ぶことができる能力が、開発コンセプトである「アルティメット・スポーツ」(スーパースポーツを超える究極のスポーツマシン)にマッチしたことから採用されました。
最大の特徴は圧倒的な最高速度と高性能を持ちながら、公道使用下でも低速から高速までスムーズに加速し、クセのない操舵性で、ビギナーからベテラン層まで幅広く支持されています。
隼の年式一覧
1999年のリリース当時から国内販売はなかったため、逆輸入車*のみの販売でした。細かな変更は年々加えられているものの、2008年にフルモデルチェンジが行われ、現在のモデルは二代目にあたります。*逆輸入車……日本国内で海外向けに生産した輸出モデルを、再輸入した車両のこと。出力の規制を受けないなどの利点があります。
2008年以降の主な変更点は、
- 排気量が1299cc→1340ccへ拡大
- フロントブレーキがラジアルマウントに変更
- スズキデュアルスロットルバルブ採用
- ツインフューエルインジェクター採用
- 出力特性を3段階から選べるスズキドライブモードセレクター採用
また2014年から販売が開始された国産仕様車で、逆輸入車と異なる点は、
- ABS搭載
- ETC装備
- スピードリミッター装備
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