いろんなところでつくっている
最近のNHKは連続テレビ小説を筆頭にドラマが好調、その理由の一つにいろいろなところでドラマをつくっている多様性があると思います。東京、大阪、名古屋以外にも- 関連会社のNHKエンタープライズ
- 東名阪以外の地方局が制作する「地域発ドラマ」
- 外部制作会社(日テレ系の日テレアックスオン、TBS系のドリマックス、フジ系の共同テレビなども)
- NHK教育でも(レギュラーでは道徳番組『時々迷々』、最近では「3匹の子豚」を狼殺しの罪で裁判にかける『昔話法廷』が話題に)
好調な放送局には多様性が
70~80年代のTBSドラマ全盛期には『金曜日の妻たちへ』の木下プロ、『男女七人』のテレパック、『スチュワーデス物語』の大映テレビなど優秀な制作会社がありました。90~91年の『世にも奇妙な物語』レギュラー放送は多くの制作会社の競作で、そこからフジの連ドラをつくるところもでてきました。現在のスペシャルでの放送になってからは共同テレビだけの制作でワンパターンになってきたように思います。
テレビドラマが好調な放送局は多様性を持っているとおもいます。
リレー競作は過去にも
ちなみに『経世済民の男』の東名阪のリレー競作。前例がないか考えると一つ思い当たりました。単発ドラマ時代の東芝日曜劇場。東芝日曜劇場ではTBS以外にも大阪のMBS、名古屋のCBC、北海道のHBC、福岡のRKBもつくっていました。
有名なのはHBCの倉本聰脚本、大滝秀治主演の『うちのホンカン』シリーズ。他にも倉本聰脚本のHBCドラマは多く、北海道に移住した理由の一つにHBCとの付き合いがあったようです。
そして競作ドラマは1991年の『ボクのお見合い日記』。陣内孝則演じる主人公が祖母に近々結婚すると大見得をきってしまったため、表参道、京都、北海道、妻籠、博多と全国を股にかけて見合いするストーリー。それぞれ一週ずつ地元放送局が制作するという企画でした。