ギターを剪定ハサミに変えて移住をプロモーション
瀬戸内海国立公園に属する忽那諸島の中で最も大きな島、愛媛県・中島。風光明媚な海岸線を結ぶ総延長はおよそ25キロ。島の全域に柑橘の畑が広がっており、瀬戸を吹き抜ける潮風と雨の少ない瀬気候が美味しいミカンを育てるため、全国的にも有数の柑橘産地として知られています。
元バンドマンが設立したNPO「農音」が移住促進活動を展開。主に20~40代の30人以上が定住し離島の大きな存在となっています。
空き家の家主と移住希望者をマッチングし、力仕事が必要な農業を中心に斡旋。島にはミカンの栽培技術を教えてくれるベテラン農家さんが大勢います。移住後は師匠に弟子入りし"Let's enjoy your study!"。授業料はあなたの汗&労働で恩返し!
農音/移住促進>>
みかんと太陽とトライアスロンの島/愛媛県中島町HP>>
空き家を町が借上げリフォーム後に提供する安心システム
山形県の最北西部に位置するまち。中央部には肥沃な庄内平野が広がり、鳥海山と日本海に囲まれた自然豊かな景観が自慢です。海の幸や山の幸にも恵まれ、四季を通して豊富で新鮮な食材と自然豊かな風景を楽しむことができます。
物件の紹介のみでその後の交渉は当事者(家主vs借り主)に任せっきりだった、自治体の「空き家バンク」。遊佐町では登録されている空き家を町が借上げ、350万円を上限に台所や風呂場などのリフォームも行い、移住者に貸し出してくれます。
「空き家バンク」登録情報を利用する方への支援制度>>
湧水の里/山形県遊佐(ゆざ)町HP>>
白壁土蔵造りの立ち並ぶ町の空き家で新生活にチャレンジ
佐賀県の西南部に位置し、東には有明海が広がり、西は多良岳山系に囲まれた自然環境に恵まれたまち。面浮立などの伝承芸能フェスタ、市内の施設と自然を活用したスポーツ合宿の誘致、有明海でのガタリンピック、各酒蔵が連携する酒蔵ツーリズム等々、地域資源を活かした「まちづくり」に取組んでいます。
重要伝統的建造物群保存地区内の空き家に、5年以上居住又は営業する移住者に、建物の住居・店舗部分等の改装費の2/3(上限200万円)を補助。更に肥前浜宿の町づくりに協力する人には、居住した日から2年間を対象に5千円/月の家賃補助のオマケ付きです。
肥前浜宿空き町屋入居促進事業>>
みんなが住みやすく、暮らしやすいまち/佐賀県鹿島市HP>>
「年貢」を納めれば誰でも「村民」になれる古民家・仮想の村
秋田駅・秋田空港から車で約40分の距離に位置するまち。急峻な山岳地帯から肥沃な水田地帯まで変化に富んだ農業と林業の農山村です。約500年の歴史を誇る朝市を中心に、職人や造り酒屋が集積し、農林業をベースとした暮らしが営まれています。近年は田舎を舞台に起業家が集まり始めているユニークな町でもあります。
消滅の危機にある古民家を村に見立て再生させていく、「シェアビレッジ」プロジェクトが進行中!年会費(年貢)3000円を払えば誰でも村民になれ、集めた年貢は運営費や古民家の維持費に回されます。古民家にも宿泊(有料)ができ、好きな時に田舎暮らしを楽しめる他、
「寄合」と呼ばれる飲み会が都市部で開かれ、村の話題で盛り上がっています。
今後は「一揆」という名の祭りや、屋根のふき替え体験などを予定。子供の教育の場としての活用も期待され、現在も新村民を募集中。
Welcome SHARE VILLAGE | 年貢を納めて村民に>>
ようこそ 朝市と城のある町/秋田県五城目町HP>>
これまでの田舎暮らしは都会を引き払っての定住が主流でしたが、最近では本格移住前に「取り敢えず田舎暮らしを体験してみたい」といったニーズが増えてきています。まだまだ、一戸建て購入のハードルが高いのが現実。まずは、空き家の活用から始めませんか。初期費用も少なく済む、自由なリフォームも楽しめる…… 田舎暮らしのための入り口として、ガイドのイチオシです。
【関連記事】
ボクが出会った田舎で“つまずいた”残念な人たち
それでも、あなたは田舎暮らしを目指すのか!
田舎暮らしの空き家の活用術!支援制度がすごい県