黒部・立山の観光・旅行

絶景!高さ186mを誇る黒部ダムの迫力がすごい(2ページ目)

富山県の観光地と言うと、どこを思い浮かべますか? 富山県が行った県外在住者(首都圏)へのアンケート調査では、1位の黒部峡谷・トロッコ電車に次いで第2位に黒部ダムが来ています。黒部ダムは立山黒部アルペンルートのハイライトであり、高さ189mを誇る迫力満点の観光スポットでもありますので、今回はその楽しみ方や交通ルート、周辺の見どころ、服装の注意点などを紹介します。

坂本 正敬

執筆者:坂本 正敬

黒部・立山ガイド

黒部ダム観光は移動中も景観を楽しめる

解説画像

立山連峰に広がる高山地帯の巨大湿原

黒部ダムを山間に建設するにあたり、作業員と資材を運び込む交通ルートが立山連峰と後立山連峰に切り開かれました。その輸送ルートが後に整備され、立山黒部アルペンルートとして一般観光客用に公開されます。

富山県側から黒部ダムに行くためには、最初に富山地方鉄道「立山駅」から立山ケーブルカーに乗り、急斜面を上って美女平へ向かってください。美女平からは駅ロータリーで高原バスに乗り換え、30分ほど弥陀ヶ原のドライブを楽しみます。

終点の室堂に到着したら、立山連峰の地下を貫く立山トンネルトロリーバスに乗り換え、反対斜面に出ます。山の反対側からは、立山ロープウエイで空中からの展望を楽しみつつ488m分の標高を下ります。最後は黒部ケーブルカーに乗り継いで黒部湖駅へ向かってください。

一見すると不便に思えるかもしれませんが、車窓に次々と展開する弥陀ヶ原や室堂平の景観はまさに絶景そのもの。

黒部ダム周辺は標高の高低差が激しいエリアです。春は残雪を楽しめたかと思えば別の場所では新緑を楽しめたり、夏はシャツ1枚の快適な気候を満喫しながら雪渓を踏みしめられたりと、季節が混在した独特の面白さもあります。

秋は9月末~10月末まで、標高の高いエリアから順番に北アルプスの紅葉も観賞できます。

真冬の厳冬期は閉鎖されますが、立冬にはいち早く雪の景観を楽しんだり、春先は高さ20mの雪の大壁の間をウォーキングできたりと、1年を通じて四季折々を表情を楽しめる同地です。一度とは言わずに、何度も足を運んでみてくださいね。


解説画像

落差日本一の称名滝も高原バスの中から遠望できる


⇒黒部ダムまでの主な見どころ一覧
○称名滝(しょうみょうだき)
落差350mの日本最大の大滝
○弥陀ヶ原
ラムサール条約に登録された高山帯にある湿原で、高山植物の楽園。
○室堂平
標高2450mに広がる平原。立山などへの本格登山への中継基地でもある。
○雪の大谷
最大20mの雪壁を楽しめる観光地。4月から6月ごろ限定。
○大観峰
黒部湖や後立山連峰の大パノラマを楽しめる、アルペンルート屈指の絶景スポット。

次のページでは、黒部ダム到着後の楽しみ方や服装の注意点をまとめます。

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