もう一度「1600万下」のレースに出るのはナゼ?

class

シャドウダンサーは、ふたたび1600万下の所属へ

JRAの競馬では、その馬の成績に応じてクラス分けがされています。基本的には、所属するクラスのレースを勝つごとに上のクラスにあがり、より強い馬たちと戦うことになります。

私が追いかけているシャドウダンサーは、4月11日の湾岸ステークス(芝2200m/中山競馬場)を勝利して、上から2つ目のクラスとなる「1600万下」を脱出。晴れて、最上級クラスの「オープン」へと昇格しました。

しかし、喜んだのも束の間、オープン入りしたはずのシャドウダンサーは、またも1600万下のレースに登場します。そのレースとは、6月20日のジューンステークス(芝2000m/東京競馬場)でした。

競走馬は、厳密に言うと、1着となって得た“収得賞金”(G1~G3は2着も含む)をもとに所属クラスが決められています。「1600万下」というのは、「収得賞金が1600万円以下の馬」と言う意味です。

そして、4歳馬に限っては、例年6月になると一度その収得賞金を半減されます。結果、たとえばギリギリでオープンの収得賞金を持っていた馬などは、半減により所属するクラスが落ちるのです。

このような「クラス再編成」が行われるのは、上位クラスでかなわない馬を救済する意味や、各クラスに所属する馬の数を調整する意味があります。シャドウダンサーは、これにより、もう一度1600万下のクラスへ“降格”。その結果、再度のオープン入りを目指すことになったのでした。

とはいえ、1600万下は一度勝っている身。恐れる必要はありません。もう一度勝てばいいのですから。でも、競馬って甘くないんですよね……。シャドウダンサーは、降級して挑んだ1600万下のレースで、人生最大のピンチ(?)を迎えることとなりました。

これまでで、もっとも深刻な2連敗

sd4

相変わらずカッコいいシャドウダンサーですが……

いったい何がピンチなのか。ここでいろいろ語るより、とにかくレースを見ていただいた方がいいでしょう。ということで、ジューンステークスの模様をご覧ください。

ジューンステークスのレース映像(シャドウダンサーはピンク帽の13番)

生まれて初めての東京競馬場、そして生まれて初めての「左回り」のレースだったシャドウダンサー。そういった「初物づくし」のレースで、シャドウダンサーは12着に沈んでしまいます。

デビュー以来、最低着順となる大敗。とはいえ、最近のシャドウダンサーはレース毎の浮き沈みが激しく、私は「今回は大敗したけど、きっと次のレースでは巻き返すだろう」と踏んでいました。

しかし、次のレースとなった8月1日の新潟競馬場開設50周年記念(芝2000m/新潟競馬場)でも、シャドウダンサーは輝きを取り戻せません。

新潟競馬場開設50周年記念のレース映像(シャドウダンサーは黒帽の2番)

長いレース名が特徴のこの一戦で、シャドウダンサーは久々に出遅れます。また、新潟競馬場は日本一の長さを誇る直線を有し、レースは得てして最後の瞬発力勝負になりがち。みな直線を意識して前半はゆっくり進み、最後の直線でのラストスパートにかけるのです。

そういったレースにおいて、スタートの出遅れは致命的。ですから、シャドウダンサーが勝てないのも無理はないでしょう。ただ、それにしても負けすぎ。12着のあとの7着というのはかなり深刻です。これでは、オープンに再昇格するのも厳しくなってきます。