国道16号の"海上国道"区間は、どうなっている?
さて、国道16号を観音崎方面へクルマを走らせていくと、途中の「走水」交差点で国道は終点。この先も道は続いていますが、ここから先は国土交通省が管理する"国道"ではなく、神奈川県の土木事務所が管理する"県道"(県道209号)になっています。付近には、このような看板が立っていました。
"国道"と"県道"の境目に立つ看板
陸上の国道がここで終点なので、「よし、ではここから"海上国道"を渡ろう!」と思いますが、じつは、そうスンナリとは渡れません。というのは、本来の国道16号の"海上国道"区間である「走水港」と「富津港」を直接結ぶフェリー航路がないのです。
では、どうすれば良いかというと、「走水港」からクルマで20分ほど離れた「久里浜港」と千葉県富津市の「金谷港」を結ぶ「東京湾フェリー」を利用すれば、千葉側に渡ることができます。
久里浜と金谷を結ぶ「東京湾フェリー」
しかし、なぜ本来の国道区間である「走水港」と「富津港」の間に航路がなく、少し離れた「久里浜港」と「金谷港」にフェリーが就航しているのか、疑問に思いますよね?
そこで、国土交通省関東地方整備局や東京湾フェリー株式会社に問い合わせてみたところ、
・かつて、横須賀市と富津市を海底トンネルまたは橋梁で結ぶ計画が構想されたが、計画が実現することはなく、事実上の凍結状態になっている。
・東京湾フェリーは昭和35年から現在の航路を就航しているが、国道16号線との関係性について、詳しい経緯はわからない。
との回答でした。フェリーの船旅は気持ちいいけど、少しモヤモヤが残る感じでした。
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■東京湾フェリーホームページ
http://www.tokyowanferry.com/index.html
富津岬にあるというスゴイ展望台を目指して
そうこうするうちに、フェリーは金谷港に到着。金谷港からは有名な『マザー牧場』も近いので、遊んでいくのもオススメですが、今回は国道16号の千葉側の終点である富津港を目指します。金谷港と富津港は同じ富津市内ですが、少々距離が離れており、一部、有料道路(館山自動車道)を使い、30分くらいかかります。
ここで、富津港の先にある富津岬の突端に、なんだかスゴイ展望台があるというウワサを聞きつけ、行ってみることに。富津岬周辺は海水浴場になっているため、夏はけっこうにぎわっています。
海に突き出している富津岬を3kmほどクルマを走らせ、ようやく岬の突端に到着。そこにあったのは……。
富津岬にある不思議な展望台
五葉松をかたどったという不思議な形をした『明治百年記念展望塔』。展望台の頂上からは、今、走ってきた陸側の景色も海側の景色も楽しめます。
海側の景色は実際に行ってみてのお楽しみということで、陸側の写真だけ載せておきますね。
海に突き出した富津岬の突端にある展望台からの眺望(陸側)
次のページでは、「海ほたる」でのんびりしましょう!