徹底節約術その3 ~ 地域限定パスを活用。山岳交通機関無料のパスも

山岳交通機関イメージ

山岳交通機関も地域限定パスで節約可能

スイスでは各地に張り巡らされた山岳交通機関のおかげで、標高3000メートルを越える眺望地点まで誰もが簡単に上がることができます。しかし山岳交通機関は敷設に加え、日々の保守点検にも多くの費用がかかり、運賃にもそれが反映されます。

例えばグリンデルワルトからクライネ・シャイデック乗り換えで、ヨーロッパ一標高が高い鉄道駅ユングフラウヨッホ(3454m)へ上がる登山電車の場合、往復で92スイスフラン。日本円に換算すると軽く1万円を超えてしまいます。

スイストラベルパスなどの交通割引パスはスイス全土を網羅しますが、登山電車、ロープウェイ、ゴンドラなどの山岳交通機関の多くは25~50%の割引区間です。割引になるとは言え、それなりに現地での出費もかさんできます。

滞在中登山電車やロープウェイなどを利用する機会が多い場合、地域限定のパスを検討しても良いでしょう。スイストラベルパスなどスイス全土に通用するパスと、地域限定パスを組みわせることにより、移動費用の節約を効果的に行うことができます。


■スイスの主な地域限定パス

・ ユングフラウ鉄道パス、ユングフラウVIPパス (ユングフラウ地方)
・ ツェルマットピークパス (ツェルマット地区)

ただし、滞在中あまり展望台に上がらない場合など、旅程によっては地域限定パスを購入しない方が良い場合もあるので注意して下さい。


■山岳交通機関が無料になるパス

特定の地域や山岳リゾート地に宿泊すれば、パス自体が実質無料な上、山岳交通機関も無料になるとてもお得なパスがあります。現地での移動費用を最大限押さえたいという人は、下記の滞在地を選ぶのも良いでしょう。

・エンガディン地方(サン・モリッツ周辺):「ベルグバーネン・インクルーシブ」
エンガディン地方の約100軒の加盟ホテルに2泊以上する場合、無料で入手できる。発売期間は5~10月の夏季。エンガディン地方の合計13ヶ所の山岳交通機関が無料になる。
<料金例>
コルヴァッチ、コルヴィリア、ディアヴォレッツァの3ヶ所の展望台を往復した場合の合計、141スイスフラン(日本円で約18,000円)が無料になる。


・サースフェー:「シティズンズ・パス」
サースフェーのホテルに1泊以上する場合、わずか4スイスフランで入手できる。夏季のみ。サースフェーをはじめ、サースアルマゲル、サースグルントなどサース谷にある8ヶ所の山岳交通機関と域内のポストバス(定期路線バス)が無料になる。
<料金例>
ミッテルアラリン、レングフルー、クロイツボーデンの3ヶ所の展望台を往復した場合の合計、146スイスフラン(日本円で約18,500円)が無料に。


・ダヴォス、クロスターズ:「ダヴォス・クロスターズカード」
毎年冬、世界経済フォーラムの開催で有名なダヴォス。ダヴォス、または隣村のクロスターズのホテルに1泊以上する場合、域内のロープウェイやゴンドラが無料になる。夏季のみ。
<料金例>
ヴァイスフルーヨッホ、ヤコブスホルン、シャッツアルプの3ヵ所の展望台は往復した場合の合計、92スイスフラン(日本円で約11,700円)が無料に。

ただし、山岳交通機関無料のパスは2015年夏の情報です。今後、内容の変更や廃止される可能性もあります。

換算レートは1スイスフラン=127円(2015年8月11日現在)で計算しています。


徹底節約術その4 ~ 割安な宿泊設備を選択、貸別荘も検討

都市のホテルイメージ

都市のホテルは週末に割安になる場合もある

航空運賃が比較的安くなる5月や10月は、山岳リゾート地の多くのホテルでは、宿泊料金も安く設定されます。この時期を選べば航空運賃に加え、宿泊費用と2重の節約が可能になります。

反対にチューリッヒやジュネーブなど都市では、春や秋はホテルが混んでいることが多く、料金も高くなる傾向があります。特に大きな国際会議や見本市開催の期間はホテルの料金が通常の何倍も跳ね上がることさえあります。相場と比べて明らかに高いという場合は、他の都市でホテルを探してみましょう。

スイスの宿泊設備は、ホテルだけではありません。ユースホステル、ベッド&ブレックファスト、ファームステイなど、ホテル以外にも割安で泊まることができる宿泊設備が揃っています。

山岳ホテルの利用も考えられます。一般的には設備は簡素ながら、快適で割安に泊まることができます。中にはシャワー付きのシングルやツインルームを備え、1人1泊1万円程度で宿泊できるところもあります。お天気にさえ恵まれれば、朝夕に山が真っ赤に染まる景観を山頂付近から楽しむことができるでしょう。

そして割安な宿泊設備としておすすめしたいのが貸別荘です。英語でホリデーアパートメントと呼ばれています。同じ場所に最低でも数日から1週間以上滞在する場合、いちど貸別荘を検討してみてください。通常ひとつのユニットの中に、寝室、リビング、キッチン、バストイレがあり、鍋など調理の用具一式と食器が揃っています。ホテルのサービスは付いていないため、タオルの交換、洗濯、トイレットペーパーの交換などは原則自分で行います。

貸別荘イメージ

住むような感覚で過ごすことができる貸別荘

貸別荘の最大の特徴は、ホテルと比べ、料金が割安になること。特に家族やグループなど、数人で利用すると1人1泊あたりの料金がかなりお得になります。シーズンや物件、利用人数にもよりますが、頭割りにすればホテルよりかなり割安に泊まることができます。

貸別荘のもう一つの大きなメリットは自炊が可能なこと。毎日ホテルや外のレストランで食事となるとそれなりに費用がかさんできますが、時には地元のスーパーで食材を買い込み、お部屋の中でワイワイと盛り上がるのも良いでしょう。ホテルの部屋に集まってお酒を飲むのはマナー違反ですが、貸別荘なら大丈夫です。


徹底節約術その5~ 食事は自炊と外食のメリハリを付けて

軽食イメージ

時にはサンドイッチで軽く食事を済ませる方法もある

スイスは内陸国のため、海産物に恵まれておらず、レストランでは肉料理が中心になります。しかし昼も夜も毎日メインディッシュが肉料理となると重たくなるかもしれません。一般的に日本と比べて分量はかなり多いので、同行者とシェアするのも良いでしょう。

貸別荘なら現地で自炊ができるため、食事代を大きく節約することができます。毎日自炊となると大変なので、時には外食も楽しみながらメリハリを付けると良いでしょう。貸別荘を利用しない場合は、キッチン尽きのホテルもあるので、利用できれば便利です。

物価が高いと言われるスイスですが、スーパーマーケットではそれほどでもありません。惣菜を買えばレストランより割安になる上、料理の手間も省くことができます。そしてスーパーでは、チーズやワイン、チョコレートなど、物によっては日本より割安と感じる場合もあります。

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