物価高に負けない!

春のスイスイメージ

一年の中で最も美しい姿を見せる5月のスイス。旅行費用節約の面でも狙い目


スイス旅行の計画を立てる段階で、物価の高さがネックになる人が多いのではないでしょうか。最近の円安(スイスフラン高)の傾向で、旅行先にスイスを選ぶことを躊躇する人が増えているのかもしれません。

しかし物価が高いというイメージだけでスイスを旅行先の選択肢から外すのは、あまりにももったいない! 工夫次第では思ったより経済的な旅をすることが可能です。
ここでは旅行費用で大きな割合を占める航空運賃、宿泊費用、移動費用、食事など各項目でどうすれば上手く節約できるかまとめました。

しかし節約することに神経をすり減らしてしまい、現地でやりたいことも満足にできなかったとなると本末転倒。あくまで無駄な費用を省きつつ、スイスでの滞在をいかに充実したものにできるかという点も忘れずに、スイス旅行徹底節約のノウハウをご紹介していきます。


徹底節約術その1 ~ なるべく航空運賃の安くて季節が良い時期を選ぶ

5月後半の山岳風景

5月後半の山岳風景(グリンデルワルト周辺)

スイスに限らず、旅行費用の中で大きな割合を占めるのが航空運賃です。旅行の時期を選べる場合、まずゴールデンウィーク、8月のお盆の時期、9月の連休など混雑のため、航空運賃が特に高くなる時期を避けます。逆に航空運賃が比較的安くなる連休明けに計画を立てることができれば、旅行費用全体を大幅に抑えることが可能です。

例えば5月中旬頃から下旬。航空運賃はゴールデンウィークの時期と比較して大幅に安くなる上、スイスは一年の中でも特に美しい時期に入ります。長い冬が終わり、残雪に覆われていた山岳地帯に一気に春が訪れます。

緑の牧草は日に日に強くなる陽光に輝き、クロッカスや西洋タンポポなどが待ちわびていたかのように山の斜面を覆い尽くします。そして視線の先には雪で覆われたアルプスの峰々。まさに思い描いた通りのスイスの山岳景観を楽しむことができるのが5月です。

注意が必要なのはこの時期多くの山岳リゾート地では、まだ本格的なシーズン前という点。特にサン・モリッツ(標高約1800m)など標高が高い場所は、まだまだシーズンオフです。静けさを楽しむ分には良いのですが、ロープウェイやゴンドラなどの山岳交通機関は運行を停止。ホテルも多くは、まだ営業を休止しています。

5月にお勧めの場所としては、インターラーケンなど比較的標高が低い町、温暖な気候で知られるレマン湖地方、そしてルガーノやロカルノなど南スイスなどです。特にレマン湖地方のモントルーやヴヴェイ周辺の山の斜面にはクロッカスに似た白い花、ナルシスが咲き誇り、年々人気が高まっています。

秋のエンガディン地方

黄金色に染まる秋のエンガディン地方

10月前半も航空運賃が比較的安くなる上、山岳地帯の紅葉が美しくなる時期です。紅葉と言ってもスイスでは主に黄色く色づきますが、黄金色に彩られた山岳風景はこの時期ならでは。登山電車など山の交通機関も10月前半頃までなら、ほとんどはまだ動いています。

この時期スイスの中でも特におすすめの場所は、紅葉が見事なエンガディン地方、葡萄の葉が黄色く色づく世界遺産のラヴォー地区などです。


徹底節約術その2 ~ 自分の旅程に合った交通割引パスを選ぶ

車内検札イメージ

交通割引パスがあれば車内検札時に見せるだけ

次に節約の対象となるのが、現地での移動費用。団体ツアーの場合、バスや列車の費用は旅行代金に含まれている場合が多いのですが、個人旅行ではまず全体の旅程を組んだ上、それに一番適したパスを選ぶことになります。

スイスでの移動といっても、周遊型、一ヶ所滞在型、複数ヶ所の滞在型など、旅程は人によって千差万別。そのため、なるべくいろいろなパターンに合うよう、スイスでは数種類のパスが用意されています。

現地でその都度切符を買う方法もありますが、購入の手間がかかる上、費用も高いものにつく可能性が高くなります。外国からの旅行者向けにいろいろな種類の交通割引パスが出ているので、これを利用しない手はありません。

各パスの詳細ページはこちら


交通割引パスのサンプル

一枚のパスで各種交通機関が乗り放題になる

スイストラベルパスなどスイスの交通割引パスは、国鉄、私鉄、バス、遊覧船などいろいろな交通機関を1枚で利用できます。日本で例えると、JR、東京の私鉄、大阪の私鉄、瀬戸内海のフェリーなど全国のあらゆる交通機関が、たった1枚のパスで使えるような感覚です。

パスは出発前に日本で購入できます。使い方にもよりますが、自分の旅程に合ったパスを選べば、現地で通常切符を購入するよりも移動費を節約できるでしょう。

パスがあれば、列車に乗って車掌の検札時に提示するだけ。駅の窓口に並んで切符を購入する手間が不要です。切符の場合は購入時に確認のため、駅員に英語で話しかけられることもありますが、その点パスなら言葉に不安がある人も安心です。

スイストラベルパスやスイストラベルパス・フレックスは、スイス主要都市の市電や市バスにも有効。市内交通機関の切符は自動券売機で購入できるものの、慣れた人でないと難しいものですが、その心配も無用です。さらにスイス全国約490の美術館や博物館の入場が無料になる特典も付いています。なお、スイストラベルパス・フレックスは使用日のみの特典になりますので注意して下さい。

お子様連れの家族旅行の場合は、スイスファミリーカードを利用しない手はありません。スイストラベルパスなどのスイスの交通割引パスを親が購入すれば、スイスファミリーカードを無料で入手できます。これがあれば15歳以下のお子様の交通費は無料。子供の人数に制限はありません。親は両親ではなく、片方の親だけでも入手できます。