音楽聴き放題サービスはパケット規制に注意
8月9日に無料期間が終了したLINE MUSICですが、LINEというプラットフォームを使って音楽でコミュニケーションを楽しめるのが、ライバルとの差別化のポイントです。その違いについては「音楽聴き放題サービスLINE MUSICを比較してみた」で紹介しましたが、課金をして継続して利用する場合は、いくつか注意しなければならない点があります。その中でも特にスマホのパケット規制への対策が重要です。なぜならLINE MUSICなどの音楽聴き放題サービスは、パケットを使って随時音楽ファイルをダウンロードし、音楽ファイルは比較的サイズが大きく、何も考えずに聴き続けていると、あっという間に規制がかかり高速のデータ通信ができなくなってしまうからです。
docomoやau、ソフトバンクなどのキャリアでは、一ヶ月で使用できるデータ通信のパケットが一定量に規制されています。そのサイズを超えると、高速通信から低速に切り替わり、ネット接続が一気に遅くなってしまいます。
規制までのパケットは一般的には7GB程度ですが、これはスマホの契約によって異なりますので、これを機に自分が一ヶ月にどのくらいまでデータ通信ができるのか、キャリアの契約ページなどで確認しても良いでしょう。
LINE MUSICのパケット規制対策は
かと言ってせっかくの音楽聴き放題サービスですから、パケット規制を気にしながら利用していては思う存分楽しめません。そこで、アプリの設定を初期設定からできるだけパケットを使わないように変更してみましょう。設定する内容はスマホの利用状況によって異なりますが、もし他のアプリでパケットを大量に使用するなら、Wi-Fi接続時のみにストリーミング再生(ダウンロードしないで再生する方式)する設定がお勧めです。
LINE MUSICの設定は画面左上の「メニュー」アイコンをタップし、「設定」をタップします。次に「プレイヤー設定」で「モバイルデータ回線時にもストリーミング再生を許可」を「オフ」にすれば、パケット利用をオフにできます。ただしこの設定をするとWi-Fi接続でないときに、ダウンロードしていない音楽を聴くことはできません。
その下にある「ストリーミング音質設定」には3つの項目がありますが、音質が高ければファイルサイズは大きくなり、低くすればサイズも小さくなります。初期設定では「ネット環境に応じた自動設定」になっているので、これを「音質—低」に変更すれば音質が悪くなりますがパケットは節約できます。
プレイヤー設定では音質と通信(パケット)の詳細設定が可能。
キャッシュすればオフラインで再生できるがストレージ容量に注意
画面一番下の「キャッシュ設定」は、本体に音楽ファイルをダウンロードする設定です。「キャッシュの設定」を「オン」にするとLINE MUSICで好きな曲をダウンロードし、最後に聴いてから7日間はネットに接続なしで聴けるようになります。プレイリストに入れるようなお気に入りの曲は手動でキャッシュしていけばパケット通信が節約できます。ただしキャッシュをオンにした場合、手動でキャッシュした曲以外も自動的にキャッシュされてしまうため、本体内のストレージを数百MB以上使用してしまい、本体のストレージを極端に圧迫してしまいます。LINE MUSICを使い始めたら急にストレージが足りなくなったと感じたときは、この画面の「キャッシュ削除」をしておきましょう。
このようにパケット規制を避けるためには、音質の設定とキャッシュがポイントになります。
音質を良くすればデータサイズ、キャッシュと本体ストレージは引き替えになりますので、自分の使用状況に合わせてパケット規制を回避できるように設定をしてみましょう。