メルセデス・ベンツ/メルセデス・ベンツの車種情報・試乗レポート

メルセデスAMG GTにAMGの本気を見た(2ページ目)

高性能ブランド・メルセデスAMGのフラッグシップとなる2シーターのFR高性能スポーツクーペがついに登場した。最もコンペティティブなスポーツカーシーンにおいて、トップクラスの存在感を持つ。今回はド派手なイメージカラーをまとったAMG GT Sに長距離試乗、その印象やライドフィールは?

西川 淳

執筆者:西川 淳

車ガイド

女性好みのリアスタイル。第一印象は「けっこうでかい」

メルセデスAMG GT S

ボディサイズは全長4550mm×全幅1940mm×全高1290mm(S)、ホイールベースは2630mm


第一印象は、けっこうでかいな、だった。写真でみれば、SLSに比べて随分と小さくまとまったイメージだが、実物はそうでもない。確かに、ホイールベースが50mm、全長で100mmほどSLSより短いわけだけれども、車幅は同じ1940mmで、車高にいたっては少し高い。クルマの前に立つとき、いきなりリアから眺める人などそういないだろうから、多くの場合、けっこう大きいナァ、となるはず。SLSをよく知っている人が前から見たならば、ほとんど同じ大きさに見えたはずだ(ボクはそうだった)。

横からの長めは随分違う。丸みを帯びたルーフは、はっきりと居住性重視だし、まるでポルシェ911のようにオシリを丸めた結果、ロングノーズは際立って強調されている。

リアからの眺めは、女性好みなのだろう、乗っているあいだ、知り合いの女性からの評判はよく、なかには“乗り換えたい!”という人もいたので、今、何に乗っているの?と聞いてみれば、やっぱりポルシェ911だった。もっとも、しげしげとご覧になって、運転席に試し座りし、ひと言。

「やっぱりちょっと大きいわね」。911のサイズ感は、タイプ991で大きくなったとはいえ、未だ最新絶妙レベルだというわけだろう。

メルセデスAMG GT S

舵角に応じてギア比を変化させることでステアリングの回転数を減らしてくれる、AMGパラメーターステアリングを装備。タッチパッドとコントローラーで直感的な操作が可能な、最新コマンドシステムを採用した


コクピットは左右方向にタイトながら、上下に余裕があり、乗り込んでしまえば思いのほか快適だ。ダッシュボードの誂えも当世メルセデス風。ボリュームはあるけれども、適度にゴージャスなスポーティ系で、飛び抜けて特別な設えであるという印象こそ持てないけれども、価格に対する納得性は十分ある。

メルセデスAMG GT S

大きなテールゲートをもつラゲージは容量を350Lとし日常の使い勝手を高めている

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