私はターボがイチオシ!

最近のメルセデス・ベンツのデザインは、個人的に気に入っている。欧州が得意な立体的な、まさに彫刻のように彫りだして作り上げた立体感が、やたら色っぽいと思う。

Aクラスも、そんなデザインで仕上げられた。先代に比べ凹凸間のあるマスク。存在感200%アップといったところだろう。しかし、物足りないのはその走り。燃費を気遣ったためか、ATではなく無段階変速機であるCVTをメルセデスとして初めて採用し、滑らかな走りはいいけれど、そのぶん、アクセルを踏んでから加速までに、タイムラグが出てしまう。

そんな風に感じていたら、2Lのターボチャージャーが登場した。ターボといえばスポーティな印象が強い。発表されたニューズリリースにも「スポーティモデル」とはっきりタイトルに打たれている。けれど、乗った瞬間、私には、む、これぞレディの味方、と思えてしまった。

CVTはその構造上、燃費がよくなり発信加速が滑らかに行えるが、そのぶん、アクセルを踏んでからエンジン回転数が上がり、加速を開始するまでに若干、時間がかかる。取りようによっては、エンジン音ばかり気になってなかなか加速しないような感じを受けることもある。

女子に多いのは、クルマ社会に順応した運転ができないことだ。つまり、右折や高速道路の合流といった「相手」がいるときにうまく相手に合わせられない。そして、ここで加速したい、と思ったときにクルマが反応してくれなかったりすると、ちょっとびびってしまうのである。

A200ターボに乗ったとき、その反応のよさに「おっ!」である。試乗コースは都内ド真ん中で、ゆえにかなりストップ&ゴーを繰り返すルートになった。そんなときのA200の頼もしいことといったら。くっとアクセルを踏む。すっと出る。ちょっと踏む。さらに出る。巡航して走る。加速したい。ぽんと右足に力をこめる。さっと前に出る。そんな一連の動作がさらっと行えてしまう。スポーティモデル? いや、これからはターボはナチュラル&セーフティ・ドライビングの要となるレディの味方な技術であろう。

確かにお値段はAクラスのベーシックモデルに比べると100万円ほど高い(インテリアもグレードアップしてあるからそのぶんもあり)。しかし、この軽快さ。メルセデス・ブランドを味わうなら、私はターボがイチオシである。


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