メルセデスの安心感とAMGのパフォーマンス

M・ベンツSLS AMG
今年9月のフランクフルトショーに初登場した、AMG初の自社開発となるM・ベンツSLS AMG。実質的なSLRマクラーレンの後継モデル。サイズは全長4638×全幅1939×全高1262mm。なお本国での価格は17万7310ユーロ(約2360万円)となる

M・ベンツSLS AMG
M・ベンツSLS AMG
ロングノーズ、ショートデッキにガルウイングドアが特徴的。アルミスペースフレームの採用などにより車重は1620kgに抑えられている
メルセデスのみならず、スポーツカー全体にとってアイコニックな存在であるガルウィングの300SL。その復刻版というイメージの強いSLS AMGだが、意外にも最初はガルウィングで企画したものではなかったとメルセデスAMGのSLS開発責任者は言い放った。AMGはもとより、メルセデスとしても久方ぶりの純然たるFRスポーツカーとしてこの企画はスタートしたのだと言う。

その真意はともかく、SLSは期待に違わぬリアルスポーツカーであった。しかも、感覚的にメルセデスを意識させる(乗るとベンツだった、という意味では決してない)ことで、たとえばラグナセカのようなチャレンジングなサーキットにおいても、精神的な余裕をもってそのパフォーマンスを楽しめるという他のスポーツカーブランドにはないメリットを持っている。最小限のメルセデス性×最大限のAMG性。それはもうAMGは独立したいんじゃないか、と思わせるほどの仕上がりだった。

M・ベンツSLS AMG
低重心化されたエンジンはフロントアクスル後方に、ミッションはリアアクスルに配置。前後重量配分を47:53とした

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