アジサイを楽しむ余裕もない梅雨とはもうさよなら!
入梅してから専用洗剤や消臭剤、カビ取り剤をたくさん使って対策に追われるよりは、事前準備でその手間ヒマを減らすのです。買わずに済めば節約にもなりますしネ。今年は梅雨の悩みを減らして、猛暑前のひと時を快適に過ごしましょう。
ターゲットは4つの要因カット
まずは何をターゲットにすればいいのかについて。梅雨時の悩み、臭いやカビって何なのでしょう? これらは「雑菌の増殖現象」で、梅雨時の高い湿度や気温の上昇は彼ら雑菌にとって「最高の快適ゾーン」です。雑菌の増殖に必要なのは、「湿度」「温度」のほか、「栄養分(ホコリや垢、食べ物など)」、そして「雑菌」そのものなので、全てが揃う梅雨は雑菌的にはベストシーズン。でも、逆にこれら必須要因の一つでも不足すれば増殖は抑えられます。だからターゲットはこれら必須要因。入梅前にできる限り取り除いてやるのです。
梅雨支度7つのミッション
梅雨を迎えるまえに、やるべきことをやりましょう。
【1】大物は入梅前に洗濯する
シーツやソファカバー、ベッドカバー、テーブルクロスといった大きなものは乾きにくく、梅雨どきには乾く前に雑菌の増殖を許し、臭いの元になりがちです。また汚れがついたまま梅雨に突入すれば臭いやカビの元にもなります。梅雨時期に洗う必要が出るものでも入梅前に一度きれいにしておきましょう。
【2】厚手のものは入梅前に洗濯する
カーテンや玄関マット、キッチンマット、フロアマットなど厚手で頻繁に洗濯しないものは雑菌が多くたまっていますが、それが梅雨時には雑菌の栄養になりカビの元に。因みに消臭剤では汚れそのものは落ちていないのですぐまた臭いはじめます。同じ洗うなら梅雨前を定番の時期に!
【3】洗濯機の掃除
洗濯槽はぱっと見はきれいでも、裏側に既にカビが発生しているかも! 石けんかすや溶け残りの洗剤、そこに付着した汚れが栄養になり、元々湿気の多い場所なので湿度最適なのです。しかも乾燥機能付きの機種だと密閉度も高く湿気がよりこもりがち。今ある汚れやカビは今のうちに除去しないと梅雨時には倍増します。掃除方法についてはガイド記事「洗濯機のお掃除」をご参考にどうぞ!
【4】クローゼットの掃除
クローゼットの床はホコリがたまりがちな上、閉め切ってしまうと湿気もこもりがち。梅雨時には湿度の上昇でカビ発生の元にもなります。ウォークインクローゼットだけでなく普通のクローゼットや洋服ダンスの底や隅も、掃除機で吸ったり、乾拭きしたりお掃除をし、風を通して湿気を取り除いたり、除湿器を置いたりしておきましょう。
【5】靴箱や衣類小物入れの掃除
靴箱は汚れが溜まりやすく湿気もこもりやすいので、梅雨時は「カビ・臭い危険ゾーン」の一つです。入梅前に掃除をし、棚板に新聞紙を敷いたり、重曹を入れた瓶など除湿剤を置くなど対策を。
【6】防水スプレーで防水・防汚をしておく
レインコートや雨傘、晴雨兼用傘といったレイングッズ、靴やバッグなどに防水スプレーをして水や汚れ防止をしておくのも入梅前がおすすめ。布用防水スプレーを活用すればエプロンやテーブルクロスの洗濯回数を減らすこともできます。ガイド記事「防水スプレーの賢い使い方」もご参考にどうぞ。
【7】梅雨グッズへの投資を考えてみる
最後は先行投資を検討するお話。毎年、消臭剤やカビ取り剤をたくさん買ったり干し方に悩んだりと手間ひまやコストをかけて梅雨と戦うよりはむしろ、タオルや下着を速乾性のものに換えるとか、除湿器や、【6】 でも書いた防水スプレーなどへの投資を考えてみましょう。
以上で今年の入梅前ミッションは完了。お洗濯関係だけでなく、家じゅうのカビポイントも入梅前のひと仕事がラク家事を実現します。日々多忙な人ほど、先手必勝ですからね。入梅したらガイド記事「梅雨どきのお洗濯、ツボとコツ決定版」や「部屋干し・干し方のコツ」もご参考に、快適な梅雨を!
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