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色から探る深層心理!あなたの心の状態は?

深層心理を普段、何気なく選んでいる色から探ります。なぜ、色の選び方が偏ってしまうのでしょうか?さまざまな要因がありますが、そのときどきの心の状態によって、求める色は違ってくるようです。あなたが選んだ色から、あなたの心の状態を探ってみましょう。

松本 英恵

執筆者:松本 英恵

カラーコーディネートガイド

色から探る深層心理

何気なく選んだ色は、あなたの心の状態を教えてくれます。

普段、何気なく選んでいる色。例えば、買い物に行くと、青ばかり目について、好みの青を探し求めてしまうという方もいれば、とにかくピンクが好き!お部屋にはピンクが溢れている方もいます。その一方で、カラフルな色はどうも苦手で、気が付くと黒ばかりという方もいます。

なぜ、色の選び方が偏ってしまうのでしょうか?

年齢、性別、職業、住んでいる地域など、さまざまな要因がありますが、そのときどきの心の状態によって、求める色は違ってくるようです。

あなたが選んだ色から、あなたの心の状態を探ってみましょう。
 
青、黄、赤、緑、白、黒の6つは、人間が色を感じとる生理的な仕組みと結びついている基本色です。

眼の網膜は、明暗(白黒)を感知する「桿体(かんたい)」と、青、緑、赤の波長の光を感知する3つの「錐体(すいたい)」に大別されます(ヤングーヘルムホルツの三色説)。

視神経では、青ー黄、赤ー緑、白ー黒というように、対をなす6つの基本的な視物質が働き合っていると考えられています(ヘリングの反対色説)。
 

深層心理を教えてくれる6つ

青、黄、赤、緑、白、黒の6つは、人間が色を感じとる生理的な仕組みと結びついている基本色

青、黄、赤、緑、白、黒の6つは、人間が色を感じとる生理的な仕組みと結びついている基本色

■ブルー(青)
ブルーは、知的で思慮深いイメージがあります。ブルーを選ぶ人は、「立派に見られたい」という気持ちが強く、失敗しないよう、慎重に行動する傾向があるようです。自分の判断や行動が「正しいかどうか」を気にかけるため、心配の種を抱えやすいようです。正しさへのこだわりは、不安心理と隣り合わせ。最悪の事態やシナリオを想像して、準備を怠らない努力家でもあります。不安を和らげようとするせいか、身だしなみもきちんとしている方が多いようです。

■イエロー(黄色)
イエローは、希望に満ちた明るく楽しい色。子どものような自由な気持ちを呼び覚ましてくれるでしょう。イエローを選ぶ人は、「楽しいこと」や「自由」を求める気持ちが強く、希望に満ち溢れています。みんなと一緒に楽しみたいと考える一方で、細かいルールは苦手。孤独を感じることがあっても、自分は自分と開き直り、希望を失わない強さがみなぎってきます。アイデアがひらめくと、コミュニケーションも加速し、またたく間に実行してしまうのです。

■レッド(赤)
レッドは、エネルギーに満ち溢れ、力強いイメージがあります。レッドを選ぶ人は、「強い自分でありたい」という気持ちが強く、気力も体力も充実した方が多いようです。レッドは、おおらかな気前のよさを後押ししてくれる色。エネルギッシュなパワーがみなぎり、決断力や実行力を高めます。勝ちたいという欲求が、「自分のため」から「みんなのため」へと広がっていくと、周囲の人たちからも頼られるようになるでしょう。

■グリーン(緑)
グリーンは、安らぎを与えてくれる穏やかな色。グリーンを選ぶ人は、人の心に敏感で、知らず知らずのうちに、相手に気をつかってしまう傾向があるようです。優しく穏やかな心の持ち主であるがゆえに、ノーと言えずに背負いこんでしまうことも。バランス感覚を整えてくれるグリーンは、困難な状況や相手に対する怒りを解き放ちます。心の傷を癒し、腹を立てることでたまっていく毒を中和し、視野を広げてくれるでしょう。

■ホワイト(白)
ホワイトは、不要なものや嫌なことを洗い流し、心身を浄化してくれる色。心を明るく前向きにし、新たな気持ちでスタートしたいと考えているとき、白が心地よく感じられるようです。ホワイトを選ぶ人は、とても素直ですが、自分の価値観に照らし合わせて、白黒つけてから行動する傾向があります。「完璧にやり遂げたい」という思いが強く、自分に厳しい人でもあります。心身をリセットしてくれるホワイトの効果で、考えがはっきりしてくるでしょう。

■ブラック(黒)
光を象徴するホワイトとは対照的に、ブラックは闇を表します。ブラックを選ぶ人は、怒りや恐怖、反抗心など、本当の気持ちを隠したり、何かに耐えていることが多いようです。「誰もわかってくれない」と孤独感に苛まれていたり、「ひとりでも負けない」と強がってみたり、人に言えない不満や不安を抱えていることもあるようです。しかし、繊細な感受性を受け止め、心の豊かさとバランスをとることができる、重厚な色でもあります。
 

深層心理がわかる基本色の組み合わせ

ピンクは、赤と白の要素を合わせもつ色

ピンクは、赤と白の要素を合わせもつ色

6つの組み合わせによって、さまざまな色が生まれます。パープル、オレンジ、ピンク、ブラウン、グレーの5色、さまざまな言語に共通する、基本色彩語として知られています。

■パープル(紫:青と赤)
パープルは、知的なブルーと情熱的なレッド、相反する性格を合わせ持つ色。美的感覚に優れ、心身を癒す色でもあります。パープルを選ぶ人は、どちらかといえばデリケートな性格で、心の傷や肉体的な疲労を抱えていることが多いようです。静養したいと思うとき、パープルが心地よく感じられます。ストレスの原因となっている人間関係や仕事を整理するよううながし、感性の働きを増幅してくれるでしょう。

■オレンジ(橙:黄色と赤)
オレンジは、希望を象徴するイエローと情熱的なレッド、暖色のパワーをかけ合わせた色。太陽のような輝きを放つ、存在感のある色です。オレンジを選ぶ人は、これまで頑張ってきたことに成果が生まれ、うれしい気持ちが芽生え、もっとたくさんいいことが起こるだろうと、前向きな気持ちになっていることが多いようです。明るくフレンドリーな雰囲気を醸し出し、社交的な言動をうながし、身のこなしも積極的にしてくれるでしょう。

■ピンク(桃色:赤と白)
ピンクは、生命力を象徴するレッドと光を象徴するホワイト、2つのパワーを兼ね備えた色。ピンクを選ぶ人は、愛する気持ちが強く、人を癒す能力に優れています。しかし、愛情のバランスをとるのは、少し苦手かもしれません。モテるタイプなのに、失恋経験も多く、幸せの絶頂に向かうことに躊躇する傾向があるようです。感情の浮き沈みを抑え、本来の優しさや良心的な面が表に出るようになり、相手を喜ばせようとする気持ちが溢れてきます。

■ブラウン(茶色:黄色と黒)
ブラウンは、落ち着いた、ぬくもりと安定感のある穏やかな色。希望を象徴するイエローと暗闇を象徴するブラック、夢と絶望の狭間を揺れ動く不安や不満に寄り沿ってくれる色です。ブラウンを選ぶ人は、「人から尊敬されたい」気持ちが強く、努力を積み重ねることができるようです。「今に見ていろ」という満たされない気持ちを沈め、慎重な行動をするようにしてくれます。暖かさと重厚さで、心を落ち着かせてくれるでしょう。

■グレー(灰色:白と黒)
光を象徴する白と暗闇を象徴する黒、正反対の性格をかけ合わせたグレーは、中庸や妥協、無難さを示します。グレーを選ぶ人は、周囲の人と自分を比較して、コンプレックスを感じていたり、よかれと思ってやったことが周囲の人に受け入れられず、がっかりしているようです。「気にならない優しい人」というイメージで、人一倍傷つきやすい心を覆い隠し、戦わずにすむようにサポートします。喜びがもらされるまで、保護色のような役割を果たしてくれるでしょう。

解説してきた11色の他にも、ニュアンスに富んださまざまな色があります。

■明るく澄んだ色と暗く濁った色
怒りや憎しみ、嫉妬、悲しみなど、ネガティブな感情にとらわれると、暗い色、濁った色を求めるようになります。暗く濁った色は、落ち込んだ気持ちに寄り添い、ストレスに気付かせてくれますが、ネガティブなパワーとつながりやすいのが難点です。自分の中のネガティブな感情に気付いたら、暗く濁った色を手放しましょう。

色と心と体のつながりを意識して、明るく澄んだ色を取り入れると、心身が浄化され、ポジティブな感情がみなぎってくるでしょう。

【参考】
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