アカウントを奪われないようにするためには
前述の通りLINEで新規アカウントをつくるためには「電話番号」と「SMSで送られる認証用のPINコード」が必要です。この被害を防ぐためには、暗証番号であるPINコードを誰にも教えてはいけません。今回のケースはPINコードさえ他人に教えなければ防ぐことができます。
誰かがあなたの電話番号で新たにLINEを始めようとして、電話番号認証を行ったことが検知されると、LINEの公式アカウントから「【重要】保管お端末のLINEから、あなたの電話番号による認証が要求されました」というメッセージが送られてきます。
電話番号認証を行うとその番号で使っているLINEにメッセージが自動送信される。このメッセージが届いたら誰かがあなたのLINEを乗っ取ろうとしている可能性があるので要注意。PINコードを教えなければ基本的には乗っ取られない。
あなたは認証していないのに、このメッセージが送られてきたということは、あなた以外の誰かが電話番号認証をしようとしているということです。言うまでもなく、このあとに誰かからPINコードを聞かれても、絶対に教えてはいけません。PINコードがわからなければ、新しいアカウントはつくれません。
アカウントを乗っ取られてしまった場合は
もし今回のように電話番号を乗っ取られてしまうと、LINEを起動してもログインできず初期画面が表示されてしまいます。再度利用可能にするためには、この初期画面の「LINEユーザーログイン」画面でメールアドレスとパスワードを入力、またはFacebook認証で再ログインしてみましょう。これでログインができLINEが利用可能であれば、電話番号は取り戻せたはずです。ログインできない場合は、アカウントごと乗っ取られた可能性もあります。新規アカウントなので乗っ取り前の友だちリストは表示されませんが、万が一友だちから「あなたのLINEからおかしなメッセージがきた」などの連絡があった場合は、LINEのお問合せフォームから問題報告をして対応してもらいましょう。
https://contact.line.me/detailId/10557
友だちリストが使えない新規アカウントをつくって、犯人が何をしたいかというのは想像の域を超えませんが、メールアドレスとパスワードという個人情報でなく、その重要さがわかりにくいPINコードを盗むことで、詐欺などで悪用するためのLINEアカウントが簡単につくれてしまうのは事実です。
これまでのアカウントの乗っ取りとは異なり、電話番号を利用されてしまうこの手口は、友だちに詐欺メッセージの送信はされないにしても、自分のアカウントが利用不能になったり、他の人に迷惑がかかる可能性があります。
なおこのPINコードは一時的なパスワードで、利用できる時間が決まっていますのでメモなどして保管する必要はありません。
LINEに限らず、SMSで送られてくるPINコードは、銀行の暗証番号と同様、他人には絶対に教えてはならない重要なものだという意識を持って、セキュリティーを高めてください。
※この情報は2015年8月5日現在の内容ですので、最新情報はLINEの公式ブログにててご確認ください。
