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夏から初秋の京都旅に!鞍馬山と貴船の川床料理(2ページ目)

古くから避暑地として有名な洛北の鞍馬・貴船まで足をのばせば、京都市街地より気温が数度低く、涼みながら京都らしい風情を味わえます。鞍馬から貴船へは、京都有数のパワースポットとされるハイキングコースを歩き、貴船では、5月から9月まで、夏の京都の風物詩「川床(かわどこ)料理」が楽しめます。

森川 天喜

執筆者:森川 天喜

国内旅行ガイド

鞍馬寺、京都有数のパワースポットを歩く

「鞍馬」駅の改札を出ると、昆布と山椒(さんしょう)の実を醤油で煮詰めた鞍馬名物「木の芽煮」を売る店などが建ち並び、昔ながらの温泉街の雰囲気が漂っています。それもそのはず、鞍馬には天然温泉が湧く温泉宿もあり、山あいの自然に囲まれた「秘湯」のような雰囲気の露天風呂も楽しめるのです。

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■鞍馬温泉
鞍馬温泉(DigiStyle京都)

鞍馬寺への入口である仁王門(山門)から本殿である金堂(こんどう)までは、30分ほど坂道を登ります。ケーブルカーもありますが、せっかくなら山の雰囲気を味わいながら歩いていきましょう。
鞍馬寺の仁王門(山門)

鞍馬寺の仁王門(山門)


仁王門から200mほど歩くと、まず突き当たるのが、舞台造りの建築に圧倒される由岐神社(ゆきじんじゃ)。毎年、10月22日に行われる「鞍馬の火祭」は、この神社の例祭です。
毎年、10月22日の夜に行われる「鞍馬の火祭」

毎年、10月22日の夜に行われる「鞍馬の火祭」


ここから先は、清少納言が『枕草子』の中で「近うて遠きもの鞍馬の九十九折(つづらおり)の道」と記した、長く曲がりくねった坂道を登っていかなければなりません。

坂道を登り切ると、鞍馬寺の本堂である金堂前に到着。ここからは素晴らしい景色が楽しめ、ずいぶん登ってきたなと感慨もひとしお。
金堂前からの眺望

金堂前からの眺望


さて、金堂の参拝が済んだら、貴船まで続く鞍馬山のハイキングコースに入っていきます。じつは、ここからが鞍馬寺参りの醍醐味ともいえるパワースポット!

注)鞍馬~貴船のハイキングコースは、2017年秋の台風による倒木等で、通行止めの措置が取られていましたが、2018年5月現在、通行できるようになっています。(貴船観光会に電話で確認)

ハイキングコースの途中には、牛若丸(後の義経)が、天狗から剣の手ほどきを受けて修行したという伝説の場所「僧正(そうじょう)ヶ谷」や、金星からやってきた魔王(護法魔王尊)が降臨したとされる場所「奥の院 魔王殿」などがあるのです。

また、岩盤が固く、地中に根が張れないことからできあがった奇景「木の根道」では、つまずかないように足元から目が離せません。
木の根道では、足元に気をつけて!

木の根道では、足元に気をつけて!


古くから人々が信仰し、畏怖し続けてきた山のパワーを感じながら、貴船までの約1時間の山歩きを楽しみましょう。長い下り坂を下っていき、貴船に近づくと、貴船川のせせらぎの音が次第に大きくなってきます。

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■鞍馬寺
住所:京都市左京区鞍馬本町1074番地
アクセス:叡山電車鞍馬駅から本殿金堂まで徒歩約30分
鞍馬山案内図 → 鞍馬寺ホームページ 山内案内

次のページでは、夏の京都の風物詩、貴船の「川床料理」を楽しみます。
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