ネオ和菓子店のこだわりかき氷でほっとひと息:茶菓工房たろう
今に残る希少な武家屋敷「野村家」隣にある、金沢和菓子界きっての超新星茶菓工房たろう。創業以来、飽くなき探求心で新しい味と食感の和菓子を生みだし続けている同店ですが、かき氷は意外にも「和」を全面に押し出した正統派。宇治金時(756円)、黒蜜金時(756円)、ミルク金時(734円)、いちごミルク(702円)の4種類あり、宇治金時と黒蜜金時には練乳と艶々のあんこ、もちもち白玉がトッピングされています。もちろんシロップ、練乳共に自家製です。
特に生乳とグラニュー糖に葛粉を入れ、時間をかけて丁寧に作られる練乳は円やかな口当たりと自然な甘さで、そのまま飲みたくなるほど。シロップとの相性も抜群なので、遠慮せず全部使い切ってしまいましょう。
■茶菓工房たろう
住所:〒920-0865 金沢市長町1-3-32
TEL:076-223-2838
営業時間:8:30~17:30
定休日:無休
コスパ抜群のかき氷は自家製練乳をたっぷりかけて:Coji
先に紹介したつぼみからほんの数メートル先にある、あんこ大好き店主が営むあんこスイーツづくしのお店Coji。看板商品コジどら(190円)を始め、自家製あんこ入りのプリン(270円)やロールケーキ(330円)、パウンドケーキ(240円)など和の定番食材を華麗に洋の技法と組み合わせたオリジナルスイーツはあんこ好きから高い支持を得ています。
そのCojiで密かに人気なのが、食べないと夏は終われない「コジ氷」。マンゴー(330円)、抹茶(330円)、れん乳(330円)、いちご(400円)、ジンジャー(400円)の5種類(練乳トッピングは+50円)。
シロップはすべて選りすぐりの材料を使った作られた自家製で、どのかき氷にも自家製あんこがたっぷり添えられています。紙カップにどーん!と景気よく盛られているので、こぼさず食べるのに苦労しますが、特製シロップが細かい氷によく絡み、大変美味。
優しい甘さのあんこも絶妙なハーモニーを奏で、これでワンコイン以下というのはかなりお得です。かき氷好きはお代わりしてもいいかも!?
■あんこ&おやつCoji
住所:〒920-0999 金沢市柿木畠3-3
TEL:090-9761-8342
営業時間:11:00~19:00
定休日:月曜日、火曜日不定休
午後1時からのお楽しみ。丁寧な仕事が光る極上かき氷:月天心
※2016年9月4日をもって閉店しました。ひがし茶屋街にほど近い閑静な住宅街にある月天心は金沢の大学に通っていた店主が在学中に金沢の美しさと和菓子にほれ込み、各地で修業したあと三重県で始めた和菓子店が移転オープンしたお店です。
こじんまりとしたお店ながら、ショーケースには季節感溢れる美しい上生菓子、厳選素材で作られたどら焼きや饅頭、大福などの定番おやつが並び、買い求める地元客が引きも切りません。
そんな人気の和菓子店で味わえるのが「大人のかき氷」。毎日午後1時からの提供と時間に制約がありますが、その理由は店主自らが氷を削って作るので、お菓子を製作している午前中はその暇がないことと、その間に氷を適正温度に調整しているため。
もちろん、シロップも春から仕込んでいる自家製で、これほどまでに手間暇をかけて作られているかき氷が美味しくないはずがなく、一口食べれば即座に魅了される最高の逸品です。
しかもメニューは固定ではなく、私の訪問時は濃茶金時(600円)、生メロン(600円)、完熟とまとミルク(550円)の3種類でしたが(練乳トッピングは+50円)、用意したシロップが無くなると次々に新しい風味が出てくるので、できれば定期的に通いたいところ。
イートインスペースは4席しかないため、満席の場合はテイクアウトにしてもらって(各50円引き)、ショーケース前の長椅子で食べることもできます。
■月天心
住所:〒920-0831 金沢市東山3-10-2
TEL:076-252-0287
営業時間:10:00~19:00(売り切れ次第終了)
定休日:火曜日、水曜日不定休
他にもひがし茶屋街にある人気和カフェ「素心」や尾山神社近くの喫茶店「メルツバウ」など市内至るところで様々なかき氷を味わうことができます。それぞれ個性があるので、食べ比べてみるのも一興です。