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ラジオのビートたけしがいかにスゴかったかを振り返る

長年にわたって人気の低落傾向が深刻な問題となっていたラジオ界ですが、ここに来て再び見直され始めたようです。ということは、新たにラジオを聞き始めた層もいるということ。そんな皆さんのために、伝説と呼ぶべき昭和の深夜放送の輝きを紹介していきたいと思います。

広川 峯啓

執筆者:広川 峯啓

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風向きが変わってきたラジオ事情

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1970年代から80年代にかけて、若者文化の一端を担っていたラジオ。特に深夜放送のDJは、受験勉強中の学生や浪人生を中心に、絶大な支持を集めていました。全国のリスナーからは膨大なリクエストや人生相談のハガキが寄せられ、ひとたびイベントを開催すると、たちまち大ホールを満杯にしてしまい、深夜放送の持つ力を広く知らしめました。

ところが時代を経ていく中で、依然として人気の続くDJはいるものの、ラジオ界全体の勢いは徐々に右肩下がりの傾向を見せ始めたのです。おそらくは80年代後半からテレビでも深夜番組に力を入れ始めたことが大きかったように思うのですが。

それがここに来て、ようやく底を打ったというか、特にラジオ離れが深刻だった若者層がリスナーとして復活のきざしを見せているようです。その要因は間違いなくradiko.jpの普及でしょう。加えて、昨年4月にスタートしたradikoプレミアムによって、日本全国のラジオを聴くことが可能になったこともあり、往年のラジオブーム再燃さえも夢ではないと考えます。


ラジオ伝説からあえて1人を選ぶなら……

そこで、最近ラジオに興味を持ちはじめた諸氏に今こそ伝えたいのが、カウンターカルチャーとしての輝きを放っていた「深夜放送の黄金時代」です。その始まりは1960年代の終わりあたり。それまでごく限られた人しか聞いていなかった深夜枠に、局のアナウンサーを中心に個性的なDJが続々と登場しました。

彼ら、彼女たちについて1人1人詳しく言及していくとすれば、それこそ分厚い事典が必要になる筈です。では長きにわたるラジオの歴史の中から、あえてオンリーワンを選ぶなら……、やはりこの人をおいて他にいないでしょう。

漫才コンビ・ツービートとして一斉を風靡した後にニッポン放送「オールナイトニッポン」木曜1部のパーソナリティーとなったビートたけしです。ここでの爆発的人気は直前のマンザイブームに勝るとも劣らないものでした。その強烈な姿は当時のリスナーたちの記憶に今も焼きついています。
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