パソコン・スマホの影響は頭皮にまで!
頭痛を繰り返す人の中には頭皮のコリが原因になっている人がいます
肩こりや背中の張りにおいて血流の滞りがみられ部分的な硬さが生じるように、頭皮もまた血行不良と硬さがあらわれてしまうことがあります。するとどうなるのでしょう? お困りの方が非常に多い「頭痛」「肩こり」に繋がってしまうケースがあるのです。
目を酷使する生活をしている人は頭皮もこりやすい
目が疲労すると無意識のうちに目を細めて画面を見ようとしている場合があります
目が疲労すると物がみえにくくなり、目を細めて見ようとする回数が増えがちです。すると目を閉じる働きのある眼輪筋(がんりんきん)が疲労し、その影響が顔面の筋肉バランスを崩し前頭筋(ぜんとうきん)に及ぶことがあります。
頭皮のコリを招く要因となるのは、その皮膚の下にある筋肉や腱膜に硬さが生じた場合です。前頭部にある「前頭筋」や頭部の後面にある「後頭筋(こうとうきん)」、頭の側面にある「側頭筋(そくとうきん)」の緊張がほぐれず硬くなると、頭皮のコリを生じる可能性が高まります。
歯をくいしばる癖がある人も要注意
前頭筋は頭部に広がる帽状腱膜(ぼうじょうけんまく)により後頭筋と繋がっているため、いずれかが硬くなるとその影響で頭皮にもコリが生じます。そして頭部が締め付けられるような頭痛を感じることがあります。さらに側頭筋は顎を動かす働きがあります。難しい仕事で悩みながらパソコンへ向かっている際に、無意識に歯を食いしばる癖がある人・肩こりがあり頸椎へ負担を生じている人などは、顎関節の機能低下を起こすことがあります。その際、側頭筋に硬さが見られるケースがあり、その場合もつらい頭痛を感じることがあります。
スマホ・パソコンの姿勢も頭皮のコリに
また、スマホやパソコン使用時のアンバランスな姿勢から頭部の筋肉に緊張が生じて頭皮のコリに繋がることも考えられます。頭皮のコリはなかなか自覚をしにくいところが問題でもあります。頭痛やひどい肩こりを訴える方々が私のところへ施術を受けにみえますが、頭皮のコリが確認できる人も少なくありません。そのような方々には次のような自覚症状を伴うケースが多いです。当てはまるものがあるかどうかチェックしてみましょう。□ 目がぱっちり開いていない気がする
□ なんとなく視界が暗いような気がする
□ 食事の時に顎関節に違和感がある・口を大きく開けるのが怖い
□ 頭部に指の腹を当てて動かしてみると痛い部分があることに気付いた
□ 顔のシワが目立つようになってきた
□ 鏡で顔を見たら左右差が大きくて歪んでいるような!?
□ 顔にたるみや老化を指摘された
頭皮のコリチェックとマッサージ
頭を両手で挟むようにして、いろいろな方向へ動かしてみると、眉毛や目尻がわずかに動くのがわかると思います。つまり、頭皮のコリで顔の印象も変わる可能性が大きいということです。頭痛予防に限らず、ハツラツとした表情で過ごすためにも頭皮のコリをほぐしておきましょう。頭皮のコリがあると軽い圧でも痛みや硬さの左右差を感じたりします。■頭の上側を軽く圧してみましょう
指先に軽く力を入れますがコリで過敏になっている人もいますのでご注意ください
■頭の後ろ側を軽く圧してみましょう
後頭部と頸椎のつなぎ目付近もコリを生じやすい部分です
デスクワークでもコリやすい部分ですので休憩時間にほぐすと良いポイントでもあります
■側頭部を軽く圧してみましょう
予想以上に痛く感じて驚く人も多い部位です
力を入れすぎないように注意し気持ちよく伸ばすイメージで!
両手のひら(手首寄りの部分)で頭を挟むように当て、皮膚だけを持ち上げるイメージで天井方向へ引き上げます。3秒キープしたら手を緩め、再度天井方向へ引き上げ3秒キープ。これを3セット行います。
スマホ・パソコン生活にどっぷりの人は頭皮をほぐすべし!
頭皮を軽く圧したり、指先でマッサージを施して痛みや違和感が無い場合でも、気持ちよく頭皮をマッサージすることでリラックス効果が得られます。すると、日頃のストレス・緊張緩和につながり、頭皮のコンディションも維持できます。スマホやパソコンの使用時間を減らすことが難しい人は、頭皮をほぐして頭痛や肩こり予防を試みてはいかがでしょうか? 疲労の強い日は、頭皮が硬くなるなど健康のバロメーターとして自分でも分かるようになる人もいます。