音は御法度
カプセルホテルと完全な個室であるビジネスホテルとの大きな差は、プライベートスペースでの「音」です。大小にかかわらず「音は御法度」なのがカプセルホテル。携帯電話やスマートフォンでの通話はもちろん、ノートパソコンのキーボードタッチ音もNG 。
他人のイビキもカプセルホテル特有の問題で、サービスで耳栓を配布する施設もあります。テレビはヘッドフォンやイヤホンが備えられていますが、やはり音量は控えめが暗黙のルールです。
パブリックスペースがポイント
カプセル内は基本的に飲食も禁止、音も出せないということで、カプセル以外の空間である「パブリックスペース」の充実度が施設選びのポイントです。そのようなことから、進化型のみならず、従来のカプセルホテルでもパブリックスペースを充実させた施設は多くなりました。
多くのコミックや雑誌の在庫、パソコンブースも設けたマンガ喫茶顔負けのスペース、多彩な食事メニューを24時間提供する飲食スペースも。そのようなパブリックスペースには無料のマッサージチェアを備えるケースもあります。
充実の大浴場もポイント
また、設備でいえば、多くの施設で個性的な大浴場を備えるのも、一般的なビジネスホテルにはないカプセルホテルの魅力です。サウナや岩盤浴なども備える施設は多く、充実したバスタイムが過ごせます。
プライベートスペースが制約される分、パブリックスペースに重きを置いた注目すべき施設が増えているので、特にカプセルスペースでの音の問題を割り切れば、想像以上に快適な滞在が可能な施設といえるでしょう。
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