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3日間で観光客20万人以上!越中八尾おわら風の盆

富山を代表する祭り『おわら風の盆』。毎年9月1日からの3日間で20万人以上の観光客を集める人気の祭事で、北陸新幹線開業後初の2015年おわら風の盆は、さらなる人の出が見込まれています。そこで今回は、東京方面からのアクセスも大きく改善した富山市八尾(やつお)町のおわら風の盆の魅力についてまとめます。

坂本 正敬

執筆者:坂本 正敬

黒部・立山ガイド

富山に全国から観光客が押し寄せる3日間

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毎年20万人以上の観光客が集まるおわら風の盆 撮影:倉員悠二

富山市の郊外に八尾(やつお)という坂の町があります。千本格子の町屋、旅籠宿、土蔵、造り酒屋などが石畳の路地に軒を連ね、美しい景観を楽しませてくれる観光地ですが、その八尾で毎年9月、3日3晩、夜通しで行われる祭りがあります。越中八尾のおわら風の盆です。

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町流しをする踊り手 撮影:倉員悠二


富山三大民謡の1つ「越中おわら節」の歌声と、胡弓や三味線の音色に合わせて、地元の若い男女が町流しや輪踊りで「豊年踊り」「男踊り」「女踊り」を披露します。

おわら風の盆の期間中は市内の宿泊施設が軒並み満室になるほど人気で、ぼんぼりの明かりが美しくなる夕暮れごろから、八尾の町中には踊りを観賞する観光客がどっと押し寄せます。

ものすごい人の出で、ゴールデンウイークの東京ディズニーランドより混雑していると笑う人も居るほど。こうした人気の理由は何か、と地元に長く暮らす方に聞くと、「踊り、地方(じかた、演奏をする人)、町並みが見せる寡黙な美しさにあるのでは?」と教えてくれました。

確かに全国で行われる他の大きな祭りのように、地元の住人が声を上げて踊り回るわけでもありませんし、裸でぶつかり合うわけでもありません。

北陸の陰影に満ちた古い町並みの中で、笠で顔を隠した男女が、哀調を帯びた民謡に合わせて3日3晩、ただ寡黙に踊り続ける祭りが、おわら風の盆です。ぼんぼりの明かりの中で、無言の踊り手が町流しや輪踊りを披露する光景には、独特の味わいがあります。そうした雰囲気が、中高年を中心とした日本人の心を強く引き付けるのかもしれません。

○おわら風の盆
開催期間:毎年9月1日~3日(※雨天中止)
開催時間:町流し15:00~23:00、演舞場19:00~21:25(※曜日によって違いあり)
住所:富山県富山市八尾町上新町2898-1
電話:076-454-3117076-454-3117(越中八尾観光協会)
料金 :演舞場(指定席)3,500円(自由席)2,000円
公式ホームページ

次のページでは八尾までの交通ルートや町の見どころをまとめます。

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