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皮膚科医が解説!肌に負担をかけないムダ毛処理の方法

ムダ毛処理は身だしなみの一環。頻繁に手入れをしなければならないからこそ、事前・事後のケアが重要です。肌に負担がかからない方法は?豆知識をまとめてみました。

蘇原 しのぶ

執筆者:蘇原 しのぶ

皮膚科医 / 美と健康ガイド

ムダ毛処理について考えてみましょう

ムダ毛の処理、どうしたらいいの?

ムダ毛の処理、剃るだけで終わってしまって大丈夫でしょうか。

ムダ毛の処理は身だしなみの一環でありますが、皮膚を傷つけてしまったり、ばい菌が入ってしまうことがあります。お肌にトラブルを起こさないためのちょっとした豆知識と注意したほうがよいことをまとめてみます。

処理方法として、ご自身で処理する方法と、病院や脱毛サロンを利用する2つのパターンがありますので、それぞれの注意すべき点を見ていきましょう。

自分でのムダ毛処理の場合

ご自身で処理する場合はカミソリやワックス、自宅用の脱毛器を使うことが多いでしょう。その際に注意すべきことを下記に挙げます。

  1. カミソリは使い捨てが理想
  2. 剃る前にシャワーやお風呂で患部を洗う
  3. 剃ったあとは冷やす
  4. 十分に冷やしたあとは保湿ケアをする
  5. 傷ができてしまった場合は傷の薬、炎症を起こしてしまったときは病院へ

1. カミソリは使い捨てが理想

カミソリで毛を剃るという方法は、肌に直接刃を当てますので、熟練した技術が必要です。刃で皮膚を傷つけてしまった場合、皮膚炎を起こしたり、ばい菌が入ってしまう可能性があります。

カミソリは新品のものが理想です。洗うと刃が痛んで切れ味が悪くなり、力をいれすぎて傷ができてしまうことがあります。

2. 剃る前にシャワーやお風呂で患部を洗う

ばい菌が入ることを防止するために、剃る前に患部を石鹸で洗うことが大切です。万が一傷ができても、皮膚が綺麗な状態だと感染症が起こる可能性が減ります。

3. 剃ったあとは冷やす

毛を除去しますと、どんなにやさしく皮膚を扱ったとしても、皮膚は刺激を受け負担がかかります。皮膚に炎症を起こさせないためには冷やすことが何より重要です。毛をぬいたところを氷冷剤や氷で冷やしましょう。

また、「冷えピタはどうですか?」と聞かれることが多いのですが、冷えピタなどの冷却ジェルシートは冷やすだけの目的で使うときはカブレの原因になるので、避けたほうがいいと思います。

4. 十分に冷やしたあとは保湿ケアをする

十分に冷やして赤みが取れたら、保湿剤を塗りましょう。毛を除去すると皮膚が乾燥します。保湿剤は普段使っている化粧水、ボディクリームで大丈夫です。

5. 傷ができてしまった場合は傷の薬、炎症を起こしてしまったときは病院へ

「カミソリの刃で切ってしまった」「ワックスで毛を抜いたところが赤くなってしまった」など、傷ができたり炎症を起こしてしまうことがあると思います。傷ができたところはまず洗い、その後傷薬を塗ることがおススメです。病院で抗生物質の入った軟こうを頂いて、それを綺麗な綿棒などで塗りましょう。

塗っても赤みがあったり、かゆみなどの症状があるときは、皮膚炎を起こしているかもしれません。良くならないときは、病院へいきましょう。

次ページでは、エステや病院などの専門機関での脱毛の注意点について解説いたします。

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