Eurocucina 2010現地報告 Vol.8
FTKに見る最新のキッチンビルトイン機器動向-3
新しい色使いのガス機器が登場
ビビッドな6色クックトップは今年一番の出色商品だ
キッチンシステムの中の機器の位置づけを真摯に研究している姿勢が好ましい
「H2OCooking」というユニークな調理システムも発表
今年のFTK会場で見る最新ビルトインキッチン機器のデザインは以上のような状況だ。ひるがえって、日本では法規制のために、このように発表される様々なデザインのガスクッカーやガスレンジなどが2009年9月30日以降、輸入販売できなくなってしまったことは残念でならない。
“使う人の不注意で住宅火災につながるガスコンロの安全性を高めるために”という理由だけで、世界的にも希有な全口センサー付きコンロでなければ、製造、販売、施工を一切認めないという画一的な規制がキッチン業界発展にいかに不利益を与えているかを、規制サイドは再検証する時期に来ているように考える。
安全第一という考え方を否定するわけではないが、この規制ができる前にセンサー付きでないガスコンロやクックトップ、ガスレンジを購入して実際に使用している数千万世帯と言われるユーザーに、今後機器の取り替えや買い替えを強制的に推進する計画があるわけでもなく、中途半端な規制と言わざるを得ない。
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