お湯が火災原因だった!!

今回の火災事故の原因調査の中で明らかになってきたことは、天ぷら調理中にその場を離れてしまったというわけではなく、その横のコンロにかけていた、やかんの火の消し忘れだったようです。お湯が原因の火災?だったのです。

     
その経緯をアニメーションでご覧いただくと、おわかりいただけると思います。
     
 

1/ 天ぷら鍋の火は調理したあと確実に消していた。

2/ 隣のコンロでは、食後のお茶を楽しむために、お湯を沸かしていた。

3/ 実は、このお湯が間接的な火災の原因になってしまったのです。

4/ 階下のキッチンでお湯を沸かしていることを忘れ、楽しい会話に夢中になっているうちに、やかんのお湯は沸騰を始める。

5/ 沸騰して行き場の無くなったお湯が、やかんのそそぎ口から、隣のまだ余熱で暖かい天ぷら油の中にボコボコとそそがれる。

6/ 熱湯が入って再加熱された油が、霧状になってコンロのまわりに漂い始める。

7/ 発火点に達した霧状の油が発火し、壁面・吊り戸棚・天井面等の可燃物に燃え広がり、一気に火災事故へとつながった。

 
 
 
 
 
 
 

今回のような事故は、消防庁も今まで予測しなかったようで、その危険性が指摘されてこなかったことは、残念なことです。
このことを教訓として、今後二度と同じような事故の起こらないよう、私たち消費者は勿論のこと、設計者やキッチン工事の施工者は充分な配慮を行なうべきでしょう。
  1/ 天ぷら油の調理中、その場を離れないことは当然のことながら、隣のコンロであっても使用中はその場を離れないこと。
 

2/ 少々の火が立ち上ったくらいで、瞬時に火災が広がらないよう、前回のクローズアップ記事でも書いたコンロまわりの不燃仕上には特に注意すること。

キッチンのコンロまわりの不燃仕上の記事

  3/ キッチン空間と、常時、家族やゲストが集まる空間との連続性を考慮した住宅プランを考える。
 

4/ キッチン空間は「火」・「水」・「刃物」といった危険な要素にあふれた空間です。どの要素もないがしろにできません。
最近の便利な調理器具や設備機器は、これらの危険性や怖さを忘れさせてしまっているようです。
もう一度家族全員が、住まいと設備の基本を再確認しあうことから、キッチン空間の安全は生まれるものでしょう。

アウトドアキッチンで、火をおこすことの大変さと、火の力強さ、火の怖さを、ぜひお子さん達と一緒に学んで下さい。
 
(C)Nov.2001 Copyright & Illust. HIDEWO KURODA

 



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