「最低限のケア」から、一歩踏み込んだケアへ
理想は気持ちよいホテルや旅館の寝具
布団を干すなら、快晴かつ湿度50%以下の日に
日光はいつでもどこでも無料! つまりもっとも「お金のかからない寝具ケア方法」というなら、なるべくこまめに「天日にさらす」ことになります。シーツや肌掛けなら1時間、敷き布団なら表と裏合わせて5時間ほど干すのが時間的な目安。とにかく、肌に触れる部分をしっかり「乾燥させる」ようにします。ただこのとき、「直射日光」に当てるかどうかには、それほど執心しなくても良いです。直射日光の熱や紫外線による乾燥や殺菌など正の効果が期待できる反面、寝具の側生地やカバーを傷める(場合によっては変色させる)など負の効果も否定できないからです。
また「干す」なら、敷き布団だけでなく、掛け布団や毛布、シーツやベッドパッド、枕やベッドカバーなど、いろいろな付帯品も忘れずに。全て同時ではなくてもいいので、天気や予定や干しスペースと相談しながら、順繰りに干したいところです。
家族数が多い、特別に汗をかく人がいるなどの事情もありますので、できれば各々週に1回から2週に1回くらい「干せるといいな」くらいの大らかな気持ちで心がけておけると良いでしょう。
ちなみに、起き抜けの布団内部の湿度は80%近くもあるものですが、なかでも特に湿気が高くてダニ生息数も多いのは「頭」側になります。頭や首にかく汗や、口や鼻からの呼気で湿りやすいからです。
つまり布団にもまして、「枕」の乾燥、清潔に注意しなければならないということを、意識しておく必要があるということです。