那須塩原にて明治時代の「華族」の別荘訪問記(2ページ目)

おいしい那須野菜の起源は華族農場にあった！？

多いときは17もあった農場。西洋農機などを用いて原野の開拓が行なわれましたが、思った以上に那須野が原の土地は砂利や石が多く、水田のような開発には至らなかった場所もあったようですが、そういったところは水田でなく牧場になったようです。



那須塩原が別荘地として開発されるのは、それから半世紀以上経ってのこと。昭和30 年ごろから別荘地の開発が進み、現在に至っています。

紅葉の美しい山や泉質のよい温泉に加え、おいしい野菜や米、酪農品も有名。道の駅などで新鮮野菜を求める観光客も多いのですが、華族による農場開発が大きく貢献しているのかもしれません。

青木別邸はじめ乃木別邸、大山別邸、山縣別邸、松方別邸など今も残っている華族の別荘。なかには公開されている別邸もありますから（要予約もあり）、那須の別荘地を見学に行ったおり、見学されてはいかがでしょうか。

青木別邸　電話０２８７－６３－０３９９（那須塩原市）
大山別邸　電話０２８７－３６－１２２５（那須塩原市）
乃木別邸　電話０２８７－３６－１１９４（那須塩原市）
山縣別邸　電話０２８７－４４－２３２０（矢板市）