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Twitter炎上はどう防ぐ?炎上が起きるパターンとは

Twitter炎上はなぜ起きるのか。炎上するとどのようなことが起きるのだろうか。炎上のパターンと共に防ぎ方を考える。

高橋 暁子

執筆者:高橋 暁子

ITリテラシーガイド

fire

炎上すると人生を棒に振る羽目になることも

「炎上」という言葉を聞いたことがあるだろう。炎上とは、主にネット上で否定的なコメントなどが殺到した状態を指す。炎上すると「電凸」と言って通学校や勤務先などに抗議の電話やメールが殺到したり、まとめページ等に個人情報が公開されるなどの問題が起きている。ここでは、炎上の原因とパターン、炎上で起きる被害、防ぎ方までをご紹介する。

炎上はTwitterが最多

ダイヤモンド・オンライン調べ(2013年10月)によると、炎上の対象となったソーシャルメディアはtwitterが52%と半数以上を占め、mixiと個人ブログがそれぞれ16%となった。Twitterは特に炎上が多いことで知られるが、なぜ炎上が起きやすいのだろうか。

実は、Twitterは鍵をかけない限りは、ツイートがインターネット上に広く公開される。その上、検索対象となり、ユーザー以外でも誰でも見ることができるのだ。

しかし、短文でやりとりができるため、10代のユーザーの多くはTwitterをLINEと同様友達とやりとりするために利用している。10代は友達だけに言うつもりで投稿し、その結果、炎上してしまう傾向にあるのだ。

炎上の主なパターン

主に、犯罪の告白(万引き、犯罪予告等)、モラル・ルール違反行為(キセル、未成年飲酒、飲酒運転、カンニング、線路への立ち入り等)、他人が不快に思うこと(差別、店の冷蔵庫に入る等)、守秘義務違反、著名人のプライバシー公開などによって炎上する。

近年多いのは、アルバイトが勤務先で不適切な写真を撮影し、SNSに投稿するタイプの炎上だ。企業はこのような不始末の責任を取って、正式に謝罪する羽目になる。このような行為は、「バカッター」「バイトテロ」などと呼ばれることもある。企業はプラスのイメージ作りのために、日々CMを打ったり営業努力をしている。ところがこのような努力が一瞬で台無しにされてしまい、マイナスのイメージがついてしまうのだ。

炎上によって人生が左右される可能性も

炎上すると、投稿を不快に思ったユーザーからの「電凸(電話突撃。抗議の電話などをすること)」などの攻撃を受け、実生活にダメージが及ぶことになる。たとえば高校生・大学生なら停学・退学処分。就活生なら内定取り消し。社会人ならクビ。企業にダメージを与えたため数千万円の賠償請求されたケース、犯罪を告白したことにより書類送検されることもある。

ダメージはその時だけでは終わらない。匿名掲示板、まとめサイトなどに自分の本名が掲載されてしまい、名前で検索すると炎上事件がヒットすることになるのだ。出身校や勤務先、住所、顔写真、家族なども含めた個人情報が掲載されることで、個人情報が広く知れ渡ってしまう。

就職活動時に人事採用担当者は候補者をインターネットやSNS上で検索する。炎上事件が見つかることで、採用が見送られる可能性が高くなる。炎上事件を起こすことで、人生が左右されてしまうのだ。

ツイート前に見直す習慣を持とう

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炎上鎮火は難しい。炎上させない工夫を

一度本格的に炎上してしまうと、鎮火は難しく、取り返しがつかないことも多い。そもそも、炎上しないことが一番大切だ。炎上しないためには、Twitterの場合は鍵をかけておくことがお勧めだ。鍵をかけると、フォローは許可制になり、ツイートは検索対象ではなくなり、リツイートもできなくなる。フォロワーは直接面識のある信頼できる人物に限定するといいだろう。

しかしたとえ鍵をかけても、不用意なことはツイートしないよう、ツイート前に必ず見直す習慣を付けよう。SNSは不特定多数の人に見られる公の場であると考え、他人が不愉快に感じたり、自分に不都合があるようなことは投稿しないようにしよう。Twitter以外でも炎上は起きるので、あらゆるSNSで公開範囲に注意し、問題があることは投稿しないという配慮が重要だ。

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