咲香里先生が手がけるバドミントン漫画
最初に咲先生がこれまでに手がけたバドミントン漫画を紹介しておきます。なんと、3作品も描いているのですよ!・やまとの羽根
主人公の鳥羽大和(とば やまと)がバドミントンと出会い、女子ばかりのバドミントン部で練習を積み、バドミントンを始めるきっかけとなった天才・沢本翔(さわもと しょう)を倒すために奮起する青春ストーリー。連載していた雑誌が廃刊となってしまったため全4巻で完結しています。
・スマッシュ!
「バドミントンは楽しくやれればいい」と考える主人公・東翔太(あずま しょうた)がある少女と出会いをきっかけにバドミントンの奥深さに引き込まれていくストーリー。高校生の揺れ動く恋心にも注目の作品。前作の「やまとの羽根」のキャラクターも登場し、前作からのファンにも嬉しいストーリーです。
・シャトルプリンセス
社会人バドミントン(実業団)を舞台としたちょっと大人のバドミントン漫画。ガイド一押しの作品です。部活とは違った実業団選手ならではの悩みや苦悩も描かれており、今までの作品とは大きく違ったストーリー展開となっています。
バドミントン漫画を描くきっかけ
咲香里先生(Twitterより)
咲先生は「最初は主人の付き合いで始めました。空振りばかりしていましたね。」と振り返ります。今でもバドミントンは続けていて、週2~3回は体育館で汗を流しているとのこと。
バドミントンを続けている内に、どんどんと魅力に気づいていった咲先生。バドミントンを漫画の題材にしようと思った理由は全日本実業団選手権だそう。
「始めたばかりの頃、実業団の試合を見に代々木第二体育館に行きまた。やっぱりゲームは見ても面白いんですね。でも会場はガラガラ。だからもっと大勢の人に面白さを知ってほしいなって思って」と咲先生。
そのあと、出版社の編集者にバドミントン漫画について話ししたところ「いいじゃない。面白そう」と言ってもらえ、第1作目の「やまとの羽根」がスタートしました。しかし、連載していた雑誌が廃刊となってしまい、残念ながら「やまとの羽根」も幕を閉じる結果となってしまいました。
ただ、まだまだバドミントンで書き足りないと感じた咲先生、2年の月日を経て週刊少年マガジンにて「スマッシュ!」の連載をスタートさせ、バドミントン漫画のパイオニアとして広く知られることになりました。
バドミントンの面白さ・これから始めたい人へ
「バドミントンは頭を使うのが楽しいですね」と咲先生。自身でプレイしている時も、常に頭を使っているそう。「あそこに打ったら、ここに打ってくるから、ここで待ち受けよう」など2手先、3手先を予測しゲームをコントロールするところにバドミントンの醍醐味が詰まっていると話してくれました。「バドミントンは観るのも楽しい競技ですが、自分でプレイするともっと楽しいんです。日本のバドミントンは世界で戦えるくらい強い。選手の高度なプレイも、自分でやっていると細かい技や戦術が理解できるし、バドの魅力がより伝わると思います」と咲先生。確かに。実際にプレイしているからわかる凄さの発見もバドミントンには多くあります。
また、見るだけではなく自分もプレイしたい方に向けてアドバイスをいただくと「初級者で始めるのであれば『友達を作る』くらいの気持ちで始めるのがいいと思います。やはり一緒に楽しめる友人ができれば長続きすると思います」とのこと。
さらに「『飛んできたシャトルを、ただ打ち返す』のではなく、自分の打ちたい場所に打てるまで、練習して頑張ってほしいと思います。例えば『ここに球(シャトル)がきたら、バック奥を狙って、前に出て、決める』という作戦がズバリ決まると、やはり気持ちがいいものです」と咲先生。
咲先生自身、学生時代はスポーツをやっておらず大人になってからバドミントンを始めています。「バドミントンをやってみたいけど、どうしよう」「大人になってからでも、できるのかな」と迷っている方は、ぜひ勇気を持ってバドミントンの世界に飛び込んでほしいと思います!きっと、生涯楽しめる趣味になるはずですからっ!
最初は、咲先生の漫画から始めてみるのも、当然ありですよ!