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燃料電池車「MIRAI」が納車されてわかった8つのこと

世界初の量産燃料電池車であるトヨタのMIRAI(ミライ)を、個人ユーザーとしては早期の納車。動力性能や水素スタンド、そしてクルマとしての仕上がりなどはどうなっているのか?読者のみなさんの中にも気になっている方は多いはずなので、さっそく「ミライを納車してわかったこと」をピックアップして解説してみようと思う。

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

ついにMIRAI(ミライ)を納車!

世界初の量産燃料電池車であるトヨタ「MIRAI(ミライ)」を昨年8月に仮オーダー。その時点では東京トヨペット管内の購入希望者ゼロだったそうな。当時、価格も発表されていないし、補助金だって決まっておらず。飛び抜けて早くオーダーしたためか、5月下旬、個人ユーザーとしてけっこう早期の納車になりました。皆さんいろいろ聞きたいことがあるようなので、今回はアウトラインなどリストアップしてご紹介してみようと思う。
ミライ

世界初の量産燃料電池車である「ミライ」を納車。(ちなみに左は電気自動車・日産リーフ)


動力性能は?

車重1850kgに対し、最高出力154馬力/最大トルク34.2kgm。燃料電池の出力特性はディーゼルエンジンに似ているため、大雑把に言えばカムリHVくらいの動力性能をイメージしていただければ良い。電気自動車リーフに試乗したことのある人なら、リーフより10%くらいパワフルな感じ。街中だと「速いですね!」と思うだろう。

爆発の心配は?

水素が爆発する危険物だと思っている人は多い。限られた条件で爆発するものの、ガソリンよりエネルギー密度は低く、むしろ安全。大気中に漏れた場合、あっという間に拡散してしまう。加えて水素タンクは強固な構造になっており、キャビンスペースが潰れるような事故でも耐える構造になっている。


水素漏れは?

しない、と言ってもよかろう。1年放置したって減らないそうな。また、燃料電池が稼働していないのに漏れたような時は、自動でタンクのバルブをシャットダウン。機械的にバルブが閉まるのではなく、溶着する構造になっているらしい。当然ながら2度と使えない。3重くらいの安全性を持たせている。
ミライ

安全バルブと水素タンク



満充填走行距離は?

ミライ

タンクの容量は5kgも3.61kgしか入らず.早めの充填を促すメーターの模様


水素タンクに約4.3kgの水素が入るという。実用燃費は120km/kgmなので516km走る計算。ちなみに残量計ゼロまで水素を使用して満充填したら3.61kg入った。安心して使えるのは3.5kg程度までか。その場合の航続距離は430km。大雑把に言って400km走ると思えばいいだろう。

次のページでは気になる水素の価格や水素スタンドの現状、そしてクルマの仕上がりについて

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