円卓の席次
円卓の席次。出入口から遠い場所が上座となります
中国料理と言えば円卓。この円卓にももちろん席次があります。
出入り口から一番遠い席が上座となります。これは、和室や洋室の場合と同様ですね。その上座の方から見て左側の方が次席、右側の方が三席となり、四席からも左、右……と進みます。そして、出入り口に一番近い席が下座となります。
年長者や役職の高い順番で上座から座りますが、その際、男性と女性では女性を立てるレディファーストで。カップルやご夫婦の場合は女性の左隣に男性が座るようになります。
大皿の取り分けマナー
大皿のお料理は、上座の方から順番にお取り頂くのが基本です。その際のマナーとして、まだ取られていない方に対して「お先に」のひと言を忘れないことも大切ですね。
自分の順番に回ってきた際は、全員にいき渡るように配慮し、少々少なめに取っていくと良いでしょう。一周し、全員が取り終わった後残ったお料理は、お代わりをしたい方が取ります。
なお、特にご高齢の方など以外は、ご招待した方や目上の方に対しても、基本的に取ってさし上げる必要はありません。
また、1つの取り皿に複数の種類のお料理をよそうと、ソースの味が混ざってしまいます。極力、1つのお皿には1種類のお料理をよそって頂くようにしましょう。
円卓(ターンテーブル)のマナー
サーバーがターンテーブルから飛び出ないよう注意!
大皿のお料理を乗せ、回転タイプの円卓の場合は、時計回りに回してお料理を順番に取り分けます。もちろん上座の方からお取り頂きます。
回る部分に置いて良いのは、取り分ける前のお料理、調味料、未使用の取り皿です。ご自分の取り皿によそった物や、ビール瓶、グラス、食べ終わったお皿などは置いてはいけません。
大皿に乗ったサーバーや取り箸がターンテーブル部分から飛び出してしまうと、回した際にコップやビール瓶などにあたって倒してしまうこともありますので、お気をつけ下さい。
手で持ち上げてよいのは、箸とレンゲとグラスだけ
レンゲの“通”な持ち方!
和食とは異なり、中国料理の場合、器類は持ち上げて頂きません。手で持ち上げても良いのはお箸、レンゲ、グラスだけです。スープや炒飯などを入れた器を持ち上げてしまいがちなので、気をつけましょう。
通常、スプーンと同じように下側から持つことが多いレンゲですが、レンゲの上側から持ち、柄のくぼみに人差し指を入れ、親指と中指に挟んで頂くと、通に映りますよ!
撮影協力:シェラトン都ホテル東京