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花嫁は遅刻がマナー? 愛の国イタリアの結婚式

結婚式は誰にとっても、一生に一度の素敵な思い出にしたいものですよね。イタリアの結婚式は、親戚一同から友人みんなとその家族まで、できる限り招待して時間を気にしないで遅くまで盛り上がる、それは賑やかで華やかなものです。また、日本とはいろいろ違うしきたりもあります。そんなイタリアの結婚式事情をご紹介します。

西村 清佳

執筆者:西村 清佳

イタリア語ガイド

イタリアの結婚式は民事婚か宗教婚

画像イメージ

写真提供:Carlo Pignatelli

イタリアで結婚式を挙げる場合は、市役所などで執り行う無宗教の民事婚か、教会で挙げる宗教婚の2通りがあります。宗教婚は、新郎新婦のどちらかがカトリック教徒でない場合には、教会が定める婚前の講習会に出ることになっています。

Corso prematrimoniale コルソ プレマトリモニアーレ(婚前講習会)

式前日は独身最後の大騒ぎ!

式前日の夜は、新郎新婦それぞれが自分たちの友人たちと集まって独身最後の夜を楽しむ習慣があります。いわゆるバチェラーパーティーとも呼ばれるもので、イタリアでは新郎側はアッディオチェリバート Addio celibato、新婦側はアッディオヌビラート Addio nubilato と呼ばれます。
友達同士での独身最後の楽しい思い出を作るために、大抵はレストランなどに集まって食事をするケースが一般的ですが、中にはちょっとした週末旅行を計画する人もいます。

花嫁は遅刻するのがマナー?

photo by Davide Bozzalla

教会での挙式(Copyright: Davide Bozzalla)

式当日は、新郎新婦はそれぞれ別の場所で支度をして式場に向かいます。新郎は花嫁が教会の祭壇に到着する瞬間まで、花嫁を見ることは許されません。その時に、新婦は式の時刻よりも少々遅れていくのがマナーとされています。場合によっては、30分以上遅れてくる花嫁もいます。

新郎はもちろん、招待客が式場に揃ったところに花嫁が父親に付き添われて登場し、ウェディングマーチと共に式が始まります。結婚式には2人以上の証人が必要です。証人の役目はまだ戸籍などなかった時代の名残で、後々に問題などが起きないよう「確かにこの二人はx月x日に結婚しました」ということを証人として署名します。
結婚指輪を交換したら、正式に結婚の成立が宣言されます。指輪の素材は金が主流です。

Marcia nuziale マルチャ ヌツィアーレ (結婚行進曲)
Testimone テスティモーネ
(証人)
Fedeフェーデ
(結婚指輪)

次のページでは、披露宴の様子をご紹介します。
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