式の後は終わりのない披露宴!

photo by Davide Bozzalla

披露宴会場の一例(Copyright: Davide Bozzalla)

式の後の披露宴は景色の素敵なガーデンレストランや、古いお城など素敵なロケーションで開かれることが多く、暖かい季節には屋外で、 まず立食パーティー形式の食前酒とおつまみが出されます。その後に着席して本格的にフルコースの食事が始まりますが、日本のように司会進行役は立てず、食事とお酒を楽しみながら他の招待客と歓談の時を過ごします。
披露宴では、とても食べきれないぐらい沢山の料理で招待客をもてなすのがイタリア流です。

photo Davide Bozzalla

Copyright: Davide Bozzalla

新郎新婦は、各テーブルを回りながら招待客に挨拶したり、一緒にお喋りに加わります。テーブルは8人から12人ぐらいずつの丸テーブルが一般的で、たいてい親戚同士や仲の良い友達同士でグループ分けされています。
花嫁のブーケトスやケーキカットをして、みんなでケーキを頂いたらお開きですが、夜の披露宴だと、ここからDJやバンドの生演奏が加わってダンスパーティーが始まり、日付が変わっても延々と宴が続くこともあります。

Torta nuziale トルタ ヌツィアーレ
(ウェディングケーキ)
Lancio di bouquet ランチョ ディ ブケ
(ブーケトス)
photo by Davide Bozzalla

披露宴は深夜に及ぶことも(Copyright: Davide Bozzalla)


日本とは違う習慣あれこれ

日本の習慣とは違うところもいろいろあり、まず披露宴の間に家族ごとや友人ごとに写真を撮ることはあっても、招待客全員での集合写真がありません。
また、花嫁のお色直しやキャンドルサービスも見られません。花嫁は最初から最後までウェディングドレスのままです。

photo Davide Bozzalla

Copyright: Davide Bozzalla

肝心のウェディングドレスは、レンタルする習慣はありません。一生に一度の思い出になるよう、この日のために花嫁は世界に1着のウェディングドレスを購入します。
来賓の挨拶や、両親への花束贈呈もありません。新郎が招待客へお礼を兼ねてスピーチをすることはありますが、基本的に式次第はないのがイタリア流です。

Abito da sposa アビト ダ スポーザ(ウェディングドレス)

結婚祝いや引き出物の習慣はあるの?

日本では結婚祝いにお祝儀を包む習慣がありますが、イタリアにはとても便利なシステムがあります。リスタ ノッツェ Lista nozze(結婚リスト)と呼ばれる、いわゆる新郎新婦のウィッシュリストです。二人が選んだ食器や家具、リネン類など新居に必要な調度品を好きなお店で選んでリストにしてお店に預けておくのです。招待客はその店を訪れ、自分の予算と好みに合わせてリストの中から贈り物を選びます。

このシステムはお祝いの品がダブってしまったり、新郎新婦の趣味とは合わないリスクも避けられ、とても合理的です。場合によっては、新婚旅行の費用を負担してもらえるよう、銀行口座の振り込み先を指定されることもあります。

引き出物写真

引き出物に配られる白いドラジェ

帰り際に渡される引き出物は、ボンボニエーレBomboniere と呼ばれます。 アーモンドやチョコレートを砂糖でコーティングした、日本ではドラジェという名前で知られているお菓子をチュールレースに包んだり、小さな箱に詰めたもので、イタリアでは一般的にお祝いの席で招待客に配られます。色はお祝いの目的に応じていろいろな色があるのですが、結婚式では白いドラジェが配られ、幸福、健康、富、繁栄、長寿を意味するため5粒が包まれています。

イタリアの結婚式にはいろいろ日本と違う習慣もあるのですね。

Photographer: Davide Bozzalla



※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。