猫が好きでたまらないのに、住環境や仕事の都合で猫と暮らせない人。
猫と暮らしているけれど、たまには別の猫と浮気をしてみたい人。

そんな猫好きにとってたまらない癒やし空間が猫カフェ。世界で最初にオープンした猫カフェは、1998年に台湾で開店した「猫花園」。日本国内では2004年、大阪に開店した「猫の時間」が初めての猫カフェでした。

当初は猫がいるというだけで人気が集まり、一気に店舗数も増えましたが、その後徐々に淘汰され、近年は猫と遊んだり、愛でたりするだけでなく、生涯の伴侶となる猫との出会いの場、いわゆる譲渡型保護猫カフェが増えてきています。

わたしは、保護猫の預かりや新しい家族捜しのボランティアを行っていますが、幼い子猫の家族は見つけやすくても、年齢が高かったり、どこかに障害を持っていたりする猫には、出会いのチャンスが少ないのが現状。ですから、何回か足を運んで、写真などの見た目だけではわからないその猫本来のよさ、そして、相性が合うかを見極めることができる時間と空間がもてる猫カフェは、理想の出会いの場だと思います。

ネコリパブリック(猫共和国)

2014年2月22日、にゃんにゃんにゃんの日に岐阜県にオープンしたネコリパブリック(猫共和国)本店。その後、2014年10月には大阪に二店舗目が、そして、2015年5月31日に、東京都文京区湯島3丁目(JR御茶ノ水駅徒歩約10分)に三店舗目がオープンします。
護猫カフェ「ネコリパブリック東京」店内

護猫カフェ「ネコリパブリック東京」店内


今回はオープン直前のお忙しい中、ネコリパブリック(以下ネコリパ)代表の仲眞 麻花さんにお話を伺いました。

幼い頃から猫が大好きだった麻花さんは、人間の都合で捨てられたり、殺処分される猫がいることに疑問を感じていました。そして、「2022年2月22日までに行政による猫の殺処分をゼロにしよう」という目標を掲げ、地元の岐阜県に、譲渡型保護猫カフェのネコリパブリック(猫共和国)本店を設立。

殺処分をゼロにするための活動と聞くと、重いテーマのように感じる人もいるでしょうが、一般の猫に興味のない人も楽しめるような、ワクワクするような仕組みを作って、それを広めるのが麻花さんのやり方です。2014年9月には岐阜県大垣市で、「ネコ市ネコ座-ネコ祭り」や「Gifu Internet Cat Video Festival(猫映画祭)」を開催するなど、猫にあまり興味のない人でも、気軽に立ち寄れるイベントを多数企画されています。三店舗目を東京で開店することで、この活動がメディアなどに取り上げられ、全国に広まり、さまざまな企業とのコラボも行いやすいのではないかと期待しているそうです。
気軽に寝っ転がったりできる和室で猫とまったりできます

気軽に寝っ転がったりできる和室で猫とまったりできます


猫たちが背負ってきたバックストーリー

ネコリパに集まって来る猫たちは、さまざまなバックストーリーを抱えています。長毛黒猫さんは8年間、飼い主さんと1対1の非常に濃密な生活を送ってきました。飼い主さんがひどく重い肺の病気になってしまって、猫と暮らすのであれば絶対に退院させられないとお医者さんに告げられ、長毛黒猫さんは、2ヶ月間家で留守番をし、その後1週間ペットホテルに預けられました。ご縁があり、ネコリパに引き受けられましたが、飼い主さんとお別れするときは、聞いたことがないような声で叫んだといいます。当初はノラちゃんかと思うほどフーシャーと抵抗していましたが、やっと少しずつ、慣れて触れるようになってきました。
長毛黒猫君、新しい出会い待ちです!

長毛黒猫君、新しい出会い待ちです!


もともと野良猫で生まれ、おじいさんにかわいがられてエサをもらっていた猫さん。しかし、おじいさんが病気になって、面倒をみてもらえなくなりましたが、とても人慣れしているので、ここで新しい出会いを待つことができます。どの子も、ここでまた新しい家族と出会えるチャンスがあります。

そのほか多頭飼育崩壊でレスキューされた猫たちなど、みんな幸せなにゃん生がおくれるためにここに来ました。

猫が紡ぐ人の輪

麻花さんのまわりには、さまさまな人が集まります。それを尋ねると、「そうですかね、でもそれはすごく嬉しいこと」と麻花さん。
「わたし自身が人が好きだから。猫好き、かつ人好きで、嫌いな人があんまりいないんですよ。だからいろんな人に関わってもらいたいなと思って。間口を広くしてるから、集まってきてくれるんじゃないかなって思います。とにかく誰でもウエルカムみたいに(笑)してるから、多分いろんな人が来てくれるんじゃないかなって。それが、最終的な目的の殺処分ゼロにつながると嬉しいです」と笑顔で話します。
お洒落なオリジナルグッズも販売中、売り上げは猫のために使われます

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捨て猫や野良猫の悲惨な写真を見せて「可哀相だと思いませんか、どうか助けて下さい」と訴えるやり方もありますが、麻花さんは、辛い現実や残酷な写真がトラウマになって、かえって拒否反応を示すのではないかと危惧します。それよりは、ワクワクすること、楽しいことから入って、猫はかわいいし楽しいということを知ることが、猫とのつき合いの長続きするコツだといいます。最終的にボラ活動が続けられる人は少ないけれど、それでも最初に辛い写真を見て入るのと、楽しいかわいい写真を見て入るのとでは、長く続けられるかどうかの差が出てくると。

今後、ネコリパでは、さまざまなワークショップを企画していくそうです。猫とは関係のないことでもOK。消しゴムハンコや、猫の毛玉で作るフェルト手芸、和室の部屋を映画館のようにして、毎週水曜日は特に猫にはこだわらない映画を上映し、猫と寝転びながら映画を楽しむなど。「猫に興味がなくても、取りあえずここに来て、猫かわいいなと思ってもらえたらというところからスタートできたらな」と語ってくれました。
お客人が大好きな子はリラックスした姿を見せてくれます

お客人が大好きな子はリラックスした姿を見せてくれます


もともと、お店やネットショップなどで商売をしている麻花さんは、どうすればもっとお客様に喜んでもらえるかを考えるのが好きだったそうです。それと同じような感覚で、さらに、こちら(猫愛護)には、「猫たちを幸せにできる」という思いも共有できます。


最後に麻花さんからのメッセージをお届けします。
「猫を幸せにするために一緒に楽しみながらしましょう」
とっても美形な白猫さんも出会い待ち!

とっても美形な白猫さんも出会い待ち!




保護猫カフェ「ネコリパブリック東京」
東京都文京区湯島3-1-9 CRANEビル4階
web : http://www.neco-republic.jp/index.html
facebook :https://www.facebook.com/necorepublicTOKYO
twitter : https://twitter.com/Neco_Tokyo


※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。