リーズナブルなAVライトナビもモデルチェンジ
廉価モデルのAVライトナビもモデルチェンジした。ラインナップは7型モニターを採用したNX505と6.2インチモニター搭載のNX515の2機種で、両モデルとも7万円前後の価格が予想される。この2モデルは、MAX775Wをはじめとした上位機種とは、ナビデータそのものが異なり、この2機種のみマップルのデータが採用されている。また、この2機種でもNX505が最新のマップルナビ6、NX515はマップルナビ5と、バージョンが異なっている。ただし地図のデータそのものは、両者とも最新の2015年度版だ。
マップルナビの特徴は旅行ガイドブック「まっぷる」の情報を収録し、観光ガイドや写真が充実していること。地元の名物やお土産店等も探しやすく、観光ドライブに重宝する。その情報量は、まっぷる約130冊分。8万件の観光ガイド情報や約16万件の写真を収録している。さらにマップルナビ6を採用したNX505はドライブコースを検索し、ドライブプランを作りやすくなっている。
Siriアイズフリーとハイレゾ対応のNX505
では個々の特徴はどうだろうか。NX505は12セグの地デジが受信可能なチューナーを内蔵。FLAC形式のハイレゾ音源の再生にも対応しており、エンターテインメント性重視に振った設計だ。USBメモリーに保存した動画の再生にも対応。再生可能なファイル形式はH.246とMPEG-4だ。iPhoneとの連携で、Siriアイズフリーに対応しているのもNX505だけの特徴だ。Siriアイズフリーは、iPhoneの音声エージェント機能「Siri」のカーユース版。NX505とiPhoneをBluetoothで繋いておけば、NX505の画面下右端ボタンの長押しでSiriが起動し、天気を確認したり、電話の発信・着信、メッセージの送受信といった操作が音声でできる。これは便利だ。ただしSiriアイズフリーを利用するには、別売のマイクが必要となる。
NX515はスマートフォン連携が充実
NX505がエンターテインメント重視ならば、NX515はスマートフォン連携を重視している。ナビ連携アプリを統括管理するアプリ「Smart Access」と、インターネットラジオの「Sockets Music」やYouTube連続再生アプリ「LoopTube」、車両診断アプ「CarscopeFA2.0」などのSmart Access対応アプリを手持ちのスマートフォンにインストールしておくと、NX515の画面で、それらのスマホアプリをコントロールできるようになる。対応スマホアプリについてはiPhone/Androidの両方があるものもあれば、iPhoneのみ、Androidのみのものもあるので、詳細はこちらを参照のこと。このNX515は昨年モデルのNX514のマイナーチェンジモデルで、地図データが2015年度最新版に変わったのと、音響調整機能のインテリジェントチューンが加わった以外は、NX514とほぼ同じ内容。内蔵TVチューナーはワンセグのみ受信可能だ。という具合に、AVライトナビ2機種はそれぞれキャラクターが異なるので、個々の用途に合った機種を選びたい。